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葬送のフリーレン【1話】冒険の終わり

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2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。

人間の勇者・ヒンメル。人間の僧侶・ハイター。

ドワーフの戦士アイゼン。そしてエルフの魔法使いフリーレン。

4人の勇気ある行動によって魔王は討伐され、10年の旅路を終え、それぞれの人生へと戻っていきました。

それから50年の月日が経ち、年老いたヒンメルと再会したフリーレン。

ハイターやアイゼンともに流星群を観賞し、これからも続くだろう友情を誓う中、勇者ヒンメルは老衰で、この世を去ります。

静かに息を引き取った彼の死を経て、彼の事を知らなかった事に気付き、涙したフリーレンは、人間を知る為に旅立ちます。

勇者が守り通した世界を見る彼女の瞳に映る世界は、どんな風に見えるのでしょうか?

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葬送のフリーレン【1話】冒険の終わり

魔王を倒す為に命を賭け、集った4人の仲間達。

 

勇者ヒンメルに僧侶のハイター、ドワーフの戦士アイゼンと魔法使いのフリーレン。

 

誰一人欠ける事なく、皆が出逢った最初の国へと戻り、感嘆の声に包まれている中で、もうこの旅は終わりなのだと言う事を皆が察していました。

 

どこか寂しい気もあるも、この先の人生が長いのだとヒンメルは言い、その中でも長い人生を過ごすのはフリーレンでした。

 

エルフは長い悠久の時を生きる種族。彼女の人生は長いのだろうと、彼女の事を想うヒンメルの言葉をフリーレンは、しれっと流します。

 

そして4人が乗る馬車が王国へと到着し、王様に魔王討伐を讃えられ、その功績を後世に残す為に石像が建立されることを喜ぶ四人。

 

ヒンメルは自分のカッコ良さが後世にちゃんと残るのかと不安を抱き、フリーレンは旅立つ時に銅貨10枚しか支給されなかったと、それぞれに愚痴を呟きます。

それを聞いていたハイターは、まあまあと二人をなだめます。

 

祝いの祭りで賑わう街の中、タダ酒を楽しみ、タダ飯を食べる中で、アイゼンは静かに終わったなと呟き、その言葉にヒンメルは、冒険の旅の終わりを改めて皆に告げました。

 

魔王討伐に10年の歳月がかかっていました・・・それは長い旅でした。

 

みんなと一緒に戦い、苦難を乗り越え、辛い事や楽しい事があり、それを全て受け入れながら、みんなと一緒に過ごせた事を感謝するヒンメルの言葉に、仲間達は同意します。

 

10年・・・短い旅だったと、フリーレンは言い、エルフの感覚で短い旅だったと告げる彼女に、ヒンメルはハイターはすっかりとおじいさんになったと言います。

 

そんな二人の会話の後に、夜空に無数の星が流れていきます。

 

50年に一度の流星群。

 

半世紀流星(エーラりゅうせい)を見て、平和の時代の幕開けであり、そして冒険の終幕だと、4人はその流星群を眺めていました。

 

フリーレンは、そんな流星を見ながら、街中では見にくいと言います。

 

次の50年後には、もっと綺麗なところで見ようと言うフリーレンに、ヒンメルは少し笑いながら、

みんなで見ようと約束します。

 

そして宴は終わり、4人はそれぞれの帰路へとつきます。

 

最初に去るフリーレンに、ヒンメルはこれからどうするのかと訊ねます。

 

魔法の収集を続けると、しばらく100年くらいは周辺の諸国を巡ると言い、彼女は再び自分の旅へと戻っていきます。

 

たまには顔を見せると仲間にそう告げ、世界中を巡っていくフリーレン。

 

魔導書を探す為に至る所へと赴き、時には書店で値切り交渉に、時には困った人々を救い、時には迷宮でミミックに襲われてしまう旅路。

 

吹雪く雪原を進み、陽の照った荒野を進み、気象素材の為に洞窟の奥底へと向かい、長い年月が瞬く間に過ぎていきました。

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そして半世紀流星群の時期となりましたが、フリーレンはあるモノを探していました。

 

暗黒竜の角。

 

知り合いの店を訪ねても、ここ20、30年以上は暗黒竜を見ていないと言います。

困ったと頭を悩ますフリーレンは、かつて魔王討伐の際に、魔王城で見つけた暗黒竜の角をヒンメルに預けていた事を思い出し、ちょうどいい機会だからと、彼に会いに行きます。

 

久しぶりに王都へと訪れると、街並みはすっかり変わり、ヒンメルは何処にいるのかと街を彷徨います。

 

そんな中でフリーレンを呼ぶ声に振り向いてみると、そこに居たのは一人のおじいちゃん。

 

聞き覚えのある声に戸惑いながらに、彼がヒンメルだと気づきます。

 

思わず老いぼれていると言ってしまうフリーレン。

 

ヒンメルは、歳を取ったけれどイケメンだろう?と言い、フリーレンは歳を取らずに、あの頃のままだと50年ぶりの再会を喜びます。

 

そして彼の自宅へと行き、預けていた暗黒竜の角を受け取るフリーレンは、今日まで大切に閉まってくれていた事に驚き、納屋にでも入れてくれればと言います。

 

しかしヒンメルにとっては、これは仲間から託された大切なものだと言い、いつか返せる様にと、大切に保管してくれていたのです。

 

そして約束の半世紀流星を見る為に、絶好のポジションへと向かう事になり、再び集った仲間達。

僧侶から司祭となったハイターに、未だに姿が変わらないハイゼンと共に、一週間の旅を始める仲間達。

 

ヒンメルは懐かしいと、あの時に戻ったかのような気持ちだと言い、流星を見る旅を楽しんでいました。

フリーレンが連れて行ってくれた場所で見た流星は50年前と変わらず、いや、それ以上に綺麗なものでした。

 

またこうやって旅をし、最後の想い出が作れたと言い、流星を皆で見たヒンメルは、

静かにその人生を終えました。

 

彼の葬儀は国を挙げて行われ、多くの人々が悲しむ中で、フリーレンは涙を流さずにいました。

 

思えば、ヒンメルの事を何も知らず、何も知ろうとはせず、たった10年一緒にした旅がどれだけ重い物だったのかをようやくに知り、もっと知っておけばと、涙を流すフリーレン。

 

葬儀を終え、もう逢う事はないだろうと、しっかりと顔を見せて欲しいと言うハイター。

 

彼は長年の不摂生がたたりましてと言い、もし自分が死んだのなら、墓に酒を備えて欲しいと言います。

 

そんな彼に死ぬ事は怖くないのかと訊ねるフリーレンに、ハイターは笑いながら言います。

 

魔王を倒した自分は、天国に行けば贅沢三昧が出来るから怖くないと笑い、そして別れるハイター。

 

フリーレンは、これからの旅で人間を知ろうと決意し、アイゼンを誘いますが、もう彼は斧を振れる身体でもなく、また旅を続けられる歳ではないと言います。

 

どこか寂しそうな顔をする彼女に、アイゼンは老いてからの方が長い人生だと言い、彼女の旅の成功を祈ります。

 

そうして始まったフリーレンの長い旅。

 

それは人間を知る為の旅の始まりであり、新しい彼女の物語の始まりでした・・・

 

続きはこちら
葬送のフリーレン【2話】僧侶の嘘>>>

 

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【葬送のフリーレン】
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