2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【10話】紅鏡竜
勇者ヒンメルの死から28年後。中央諸国のリーゲル峡谷へと着いたフリーレンとフェルンは、紅鏡竜に苦戦をしていました。
無視をして進めばいいと思うも、竜は巣に魔力の籠った物を営巣の材料にする習性がありました。フリーレンは何としても、巣の中に納められていた魔導書を手に入れる為に、紅鏡竜の討伐をする決心をしたのです。
それに幾人の冒険者を食い殺した竜を放っておく事も出来ず、フェルンは討伐に参加していましたが、魔法がまるで効かない上、竜の防御力の凄まじさに圧倒されていました。
なんとか紅鏡竜から逃げる事に成功するも、このままでは埒が明かないと、2人はある方法を取る事にします。
それは前衛を仲間にする事でした。
この峡谷の傍にある村に、アイゼンの弟子であるシュタルクがおり、彼を仲間にしてみようと村へと行きます。
竜が傍に控えているにも関わらず、穏やかな雰囲気の村。
村人は笑い、子どもは遊びと、まるで竜が居ない様な平和な村でした。
フェルンはそんな中で、あの巣にはどんな魔導書があるのかと訊ねると、フリーレンは服が透ける魔法があると言います。
変な魔法だと思うフェルンに、その魔法があれば服に隠した武器を見つける事が出来ると言い、応用力を熱く語るフリーレン。
そんな二人の会話の中に老婆が話しかけ、シュタルクが探していると告げてきます。
そのまま案内されシュタルクの下へと向かう二人。
老婆から言うには、彼はこの村の救世主であり、あの竜に襲われた際に、自分と孫を助けてもらった恩人だと言います。
竜を睨みながら一歩も引かず、そのまま睨み続けるだけで竜を追い払った英雄だと讃える老婆。
フェルンはシュタルクならば竜を倒せるかもしれないと期待しますが、フリーレンはそうだといいけれどと、言葉を流していました。
そしてシュタルクと出逢います。
フリーレンは実はアイゼンから、彼の事を頼まれていました。
子ども達に慕われていたシュタルクは、フリーレンに用件は何かと尋ねます。
用件は前衛として仲間に加わって欲しい事と、竜の討伐を手伝ってほしいと言います。
魔導書が欲しいと告げ、それが命を賭けてする事かと問うシュタルク。
フリーレンは、そんな魔法を褒めてくれる人がいるからと、それを理由に彼を誘います。
その誘いにシュタルクは別に仲間になるのは良いが、フリーレンにも竜を退治するのを手伝ってほしいと言います。
フリーレンは30秒だけ引き付けて欲しいと頼みました。それを自分がやるのかと訊ねて来るシュタルク。
どこか弱気な態度を見せる彼に、フリーレンは魔物との戦闘経験はどれだけかと訊ねます。
シュタルクは、ゼロだよっと涙を浮かべながら叫び、今まで戦った事が無いと言います。
実はシュタルクは今まで魔物と戦った事はなく、竜に襲われている村人を守る為に前に出た時も、怖くて動けなくなったというのです。
つまり、竜が気まぐれで去っただけだったのでした。
しかし村人からすれば、シュタルクは村を救った英雄。
今更逃げられないと、フリーレンに助けて欲しいとすがってくる彼。
そんなシュタルクを軽蔑のまなざしで見るフェルンは他を当たりましょうと、告げます。
しかしフリーレンはシュタルクなら出来ると言い、一晩考えてみてと言い、フェルンと共に村へと戻ります。
村人には慕われ、英雄として崇められているシュタルク。
でも本当は臆病者で戦った事の無い人物と、まるで戦力にならないとフェルンは、彼が仲間になることには消極的でした。
そんなフェルンに、あなたも魔物と戦った時は・・・と言おうとするも、頬を膨らませ怒る寸前の彼女に配慮し、とっさに言葉を飲み込むフリーレン。
はたして仲間にしていいのかと宿へと戻る中、轟音が聞こえてきます。
この音はと、フェルンが気にする中、フリーレンは確認してみればと言い、宿へと一人で戻ります。
アイゼンは、シュタルクに全てを教えていました。
彼は臆病であり、かつての自分と同じ様に村を見捨てて逃げた奴だと言い、それ故にアイゼンは彼を鍛え、全てを教え託したのでした。
あいつは誰かの為に戦える戦士だと伝え、アイゼンの言葉でシュタルクを知ったフリーレン。
フェルンが音を頼りにたどりついた場所はシュタルクの修行場でした。
はたして彼の実力は?
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葬送のフリーレン【11話】村の英雄>>>
既刊全て紹介します。
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