2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【15話】ドラート
魔族側の和睦の使者であるリュグナーをある部屋へと案内する伯爵。
この部屋はと訊ねられ、ここは息子の部屋だったと言い、アウラとの戦いで死んだ息子の剣を抜き、リュグナーに構えます。
そして控えていた衛兵達に取り囲まれるリュグナー達。
伯爵は和睦する気などは毛頭なく、ここで殺してやると殺意を向けます。
しかしリュグナーは部屋の掃除が行き届いていると言い、自分の父親の部屋も同じだと言います。
リュグナーの父親は10年前人間たちに殺されたと言うのです。
互いに大切な物を失い、これ以上に血を流す事は無益だと言い、言葉で話し合う機会を与えて欲しいとリュグナーは言います。
その言葉に殺意を抑え、客室にリュグナー達を案内する様に部下に言い、しばらく考えさせてほしいと言う伯爵。
しかしこれも全てリュグナーの策略でした。彼に「父」の存在などありませんでした。
伯爵が人情の厚い人物であると見抜いたリュグナーは、そこを上手く取り入れれば、和睦を受け入れ、アウラ様を迎え入れられると計算したのです。
そのままこの街を滅ぼす事が出来ると笑い、彼は優雅に時間を過ごします。
ふとドラートの姿がないことに気づくリュグナー。リーニエにどこに行ったのかと訊ねると、邪魔者を消しに行ってくると出かけたと言います。
ドラートの向かった先は、フリーレンの閉じ込められた牢屋でした。
見張りの衛兵を瞬殺し、フリーレンの前に立ちます。
ドラートを見て、まだ面会の時間ではないけどと言うフリーレン。
この街の攻略に最大の障害は彼女だと見抜いた彼は、魔法の糸でフリーレンを殺そうとします。
私は断頭台のアウラより強いよと言うフリーレン。
ドラートは間髪入れずにフリーレンの首に糸を引っ掻け、衛兵の時のようにそのまま切り落とそうとしました。しかし彼女の首は落ちませんでした。
寸前のところで魔法で防御し、首を守ったフリーレンは、勝利を確信しているドラートに呆れるように語ります。今の魔族はダメだ。実践が少なすぎると。
そして瞬く間にドラートの利き腕を魔法で斬り落とします。
間合いを取る間にもう一本の腕も。
そしてそのままドラートを押し倒し、両手をドラートの首にかけ消し飛ばしたのです。
まずは一人と魔物を片付けたフリーレンは、静かにリュグナーの討伐へと動き始めました。
既刊全て紹介します。
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