2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【21話】卑怯者
フェルンの魔法によって致命傷を受け、自分の敗北を受け入れていたリュグナーは、彼女に語ります。
既にフリーレンはアウラと戦っており、今彼女を守る者は居ないと、正面からアウラと戦う事に勝算は無いと言います。
しかしその言葉に動揺を見せないフェルンは、フリーレンが何の考えも無しに正面から挑む事はしないと言い、アウラを欺く策を持っている事を語ります。
そんな彼女との会話の中で違和感を覚えるリュグナー。
フリーレンはいつも真正面から戦いを挑み、魔法力を枯渇させた事はなかったと想い出します。
そして今、目の前にいるフェルンも同じ様に魔法量が少ないにも関わらず、自分を圧倒しました。
こんなにも魔法力が少ないのに、あんなにも魔法を放ち、そして未だに魔力切れを起こしていないのことに、疑問を持つリュグナー。
そうか・・
導き出した答えに、卑怯者だ。魔法使いの風上にも置けない奴だと吐き捨てるリュグナーに、フェルンは魔法を放ちます。
それはフリーレンが一番わかっていることだと。
・・・かつてフリーレンは、自分の住む集落を魔族に襲われた事がありました。
魔法軍の一人である玉座のバザルト。
それを正面から倒した彼女に、呆れていた一人の女性は、どうしてそんな倒し方をしたのかと
訊ねます。
しかしフリーレンは、女性をひと目見て、自分よりも強い魔法使いであるあなたには、自分の気持ちが解るはずだと返します。
強い自分が前に出れれば、集落の仲間を救えたはずだったと、でもそうはならず、自分は誰も救えなかったと落ち込んでいたフリーレン。
女性はフリーレンをおぶさりながら彼女に言います。
自分なら逃げていた、と。
フリーレンはそんな彼女の言葉を受け入れる事は出来ず、降ろして欲しいと言います。
しかし彼女はそれを拒否し、魔法力が枯渇し、もう歩く事もままならないフリーレンを自分の弟子にすると言います。
そんな会話の中で、魔族の追手が現れ、フリーレンを差し出す様に言います。
彼女はフリーレンを差し出せば助けてくれるのかと問い、魔族達は勝ち誇りながらに、お前には興味が無いと言ってきます。
彼女は、そんな魔族を見て言い放ちます。
こいつらは疲弊したフリーレンを見て襲い掛かろうとわざわざ姿を見せ、自分は弱い人間だと見下している、と。
それが油断になると言い、彼女は魔法を放ち、魔族を一掃してしまいます。
そしてフリーレンに言います。
こいつらは確かに強かったが、自分を雑魚と勘違いし、疲弊したフリーレンを見て、勝てると思い込み襲ってきた。その油断で負けたのだ、と。
魔力を抑え、自分が弱いと誤認させる方法を用いた彼女は、相手が判断した魔力の差で、相手を殺す最低な手段で戦ったと言いました。
そして女性はフリーレンを弟子として育て始めます。
彼女は後にフランメと言われる大魔法使いであり、フリーレンに魔族を欺く術を教えた師匠。
一生の全てを使って魔族を欺き、そして恨んでいる魔族を絶やす事を誓ったフリーレンの最初の修行は、魔法力を抑える事でした。
そんなフリーレンの思惑を知らず、魔力を消費しているだろう事を見下しながらに勝ち誇るアウラ。
勝敗はどちらに傾くのでしょうか?
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葬送のフリーレン【22話】服従の天秤>>>
既刊全て紹介します。
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