2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【26話】戦士への贈り物
北側諸国アペティート地方に訪れていたフリーレンは、久しぶりに大きな街へと訪れ、羽を伸ばそうとしていました。
フェルンはフリーレンと出かけようとしていましたが、彼女は宿で魔導書を読んでゴロゴロすると言います。
では一人で出かけようかなとするフェルンに、フリーレンは言います。
明日はシュタルクの誕生日だと、彼は18歳になると知るフェルン。
そんな大事な事をなんで教えてくれなかったのかと言うフェルンに、この街でプレゼントを買えばいいと言います。
でも彼が何が好きなのか解からず、何をあげれば喜ぶのかと悩むフェルンは、フリーレンは何をあげるのかと訊ねます。
彼女があげるのは、服が解ける薬と以前に手に入れたくだらない代物でした。
薬を取り上げ、頭からフリーレンにかけて服を溶かし、そのまま外へと出ていくフェルン。
とりあえずシュタルクに探りを入れてみようとするも、部屋を訊ねてみたらそこにはいませんでした。
仕方なく彼を探してみようと彼女は街を彷徨います。
シュタルクを知らないかと、街の人に訊ねると、彼は至る所で活躍していました。
荷車を押す手伝いをしていた事。
子ども達の遊び相手になってくれていた事。
木から降りられなくなった猫を助けていた事。
暴れ牛を止めていた事。
と、方々で人助けをしていた事を知り、フェルンはシュタルクが服を溶かす薬なんて喜ばないと確信します。
が、一人、雲を眺めていたシュタルクは、雲を見て女性の胸を連想していたのでした。フェルンは言葉を失います。
そして次の雲はと、子どもみたいな連想をするシュタルクに声をかけ、一緒に出掛けないか
と誘います。
バレてもいいかと、思い切ってシュタルクに欲しい物を訊ねるフェルン。
シュタルクはなんでくれるのかと訊ね、フェルンは誕生日のプレゼントと言います。
しかし彼は誕生日にプレゼントを貰える事を知りませんでした。
家族に祝ってもらったことがなく、家族からは失敗作として扱われていたと語るシュタルク。
彼の兄であるシュトルツは優秀であり、将来を有望視されていました。
そんな兄には大切にされていたと語り、そして自分はその兄を戦場に置いて逃げてしまった出来損ないと言います。
彼の言葉を聞いたフェルンは、それでもプレゼントを買いに行くと言います。
過去は関係ないと言い、今まで逃げずに戦ってくれた彼を信頼していたフェルン。
彼女にこれから逃げるかもしれないと言うシュタルクに、彼女は逃がさないと言います。
そしてプレゼントを買い、シュタルクの誕生日を祝うフェルン。
その日の夜の祝いのごちそうにと、フリーレンが巨大なハンバーグを振舞います。
アイゼンから誕生日に用意されていた巨大ハンバーグ。
それは彼らドワーフの風習であり、誕生日を祝う際に振舞う御馳走だったのです。
精一杯頑張った戦士へのねぎらいだと。
かつてヒンメル達と旅をしていた時に、アイゼンが振舞っていたと語るフリーレン。
フリーレンはアイゼンにレシピを聞いていたのです。
シュタルクにとっても、兄との大切な想い出でした。
そんな彼のもう一つのプレゼントと、服が解ける薬を手渡すフリーレン。
フェルンは、また頭からかけると脅すのでした。
既刊全て紹介します。
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