2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【29話】理想の大人
北側諸国のラート地方へと訪れていたフリーレン達。
宿に泊まるも、フェルンとシュタルクが早々に喧嘩をしてしまいます。
師匠のところに帰ると言って、宿を飛び出してしまうシュタルク。
頬を膨らまして怒るフェルンと、二人の中は険悪でした。
痴話喧嘩かとザインが茶化しますが、フェルンにとっては一大事な事でした。
今日はフェルンの誕生日だったのです。
何もプレゼントを買っていなかったと知った彼女は、ついシュタルクにきつく当たってしまったのです。
そんな二人の喧嘩を下らないと言い、男は誕生日や記念日をあまり意識しないのだと告げ、自分も用意していないと呟くザインに蹴りを入れてしまうフェルン。
プレゼントを買うと言うザインですが、その前に一言フェルンに付け加えておきます。
あの年頃は女性の事で一喜一憂するモノだ。シュタルクは傷ついていると追いかける事をフェルンに薦めました。
フリーレんにも行った方がいいと言われたフェルンは、彼を探しに街に出掛けます。
そしてシュタルクを見つけるのですが、どうはなしかけていいかわからず立ちすくむのでした。
仕方なくザインに助けを求めます。
丁度フェルンの誕生日プレゼントを決めようとしていたザインは、何が欲しい?とフェルンに聞きます。
しかしフェルンは、結構だと断りました。
その言葉にザインはある事を察し、彼女に言います。
シュタルクの誕生日の時にプレゼントを一緒に選んだのか、と。
その問いかけに驚き、誕生日の時にシュタルクと共に彼に上げるプレゼントを選んだフェルンに、ザインは言います。
好きなモノが欲しいと選べるのなら、断る奴はいない、と。
フェルンにとって大切な想い出だったからと、自分の申し出を断ったのだとザインは話します。
フェルンはよく解らないと言葉を濁します。
ただ、シュタルクの誕生日の時はそうしたくなったと言い、困惑する表情を見せるフェルン。
そんな彼女にザインは、シュタルクに謝ってプレゼントを一緒に選んでこいと告げます。
仲直りする機会を与えられ、シュタルクの下へと向かうフェルン。
彼に話しかけると、謝られてしまいます。
本当は一緒に遊びに行きたかったと、彼女の好きなモノが解らず、上手く誘えなかった事を詫びます。
そんな彼に自分も悪かったと詫び、謝るフェルン。
二人は仲直りに、プレゼントを買いに向かいました。
二人の行動を屋根から覗き見ていたフリーレンは、一緒に見ていたザインから盗み見は良い趣味だと皮肉を言われ、彼女もあなたこそと返します。
二人が仲直りをした事に安堵し、ザインはほっと胸をなでおろします。
大人になれば人との距離感が解り、衝突を避けて人に本音を言えなくなってしまう。あんな風に素直になれるのは若者の特権だと彼は言います。
フリーレンは人の距離感とは何かと訊ね、ザインは何故にフェルンがフリーレンではなく、自分に相談しに来たのかが解りました。
子どもに子どもの事を聞いても解らないのだと、そんな事を考えるザイン。
でもフェルンは自分を一体誰に重ねていたのかと疑問が沸きます。
その問いにフリーレンは、ザインをハイターに重ねていたのではと言います。
あの偉人と一緒にされては困ると言うザイン。
しかしフリーレンは彼は偉人では無かったと言います。
嘘も付けば、お酒にだらしなく、好き嫌いもあったと、ザインを上回る破戒僧だったと言うフリーレン。
それを聞いて驚くザイン。
彼の記憶にある人物は人格者であるハイターの姿でした。
その言葉にフリーレンはある事を想い出します。
それは彼が死ぬ数週間前の事。
フェルンの事を想い、自分に託してきた彼が、昔と違って落ち着いて変わったとフリーレンは言いました。
ハイターは歳を取れば誰もがこうなると言い、でも自分は子どもの頃から変わっていないと言います。
理想の大人の振りをして、それを演じていただけだと。フェルンを導き、立派な大人として、彼女を褒めてあげたかったと言います。
その言葉に、ではハイターは誰に褒められるのかと、フリーレンは問います。
その問いにハイターは言います。
女神様に褒められる、と。
その言葉にフリーレンは、今、この世に居る時は私が褒めてあげると、彼の頭を撫でます。
どこかむず痒いものを感じるも、嬉しく思うハイターは、女神様にフリーレンの事を褒めてもらうように頼むと言い、彼女の想いに感謝します。
そんな彼との会話を想い出したフリーレンは、ザインの頭を撫で、ちゃんと大人をやれていると褒めてあげます。
ザインはこれがお姉さんだったら嬉しかったとこぼします。フリーレンは自分の様なお姉さんは居ないと言い、満足げでした・・・
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