2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【32話】オルデン家
勇者ヒンメルの死から29年後、北側諸国の要塞都市フォーリヒへと到着したフリーレン達。
目的地である魔法都市の中継地点でもある街へと到着し、いよいよ魔法都市も近づいてきました。
これからに必要な物を買い集め、準備を整えようとするフリーレンにフォルンは言いにくそうに路銀が少ないと伝えようとします。
その時、立派な馬車から貴族が降りて来て声を掛けてきました。
そしてシュタルクを見るなりに、屋敷に来いと招かれてしまう事に。
貴族の名前はオルデン郷と言い、北側諸国三大騎士の一人であり、かつてフリーレンも無理矢理に連れてこられたと、過去の想いでを苦く話します。
シュタルクにある依頼をしたいと告げるも、フリーレンは面倒ごとは嫌だと言い、その場を後にしますが、路銀が足りないとフェルンに告げられます。
このままでは魔法都市に向かうには不可能。
仕方なく話だけなら聞いてあげると、フリーレンはオルデン郷の依頼を聞く事にしました。
シュタルクはオルデン郷の息子であるヴィルトの影武者になって欲しいと言われます。
魔物との戦いで戦死してしまった息子の死を隠し、この城塞都市の士気を落とすわけにはいかないと、三か月後の社交界に出て欲しいとシュタルクに依頼をするオルデン郷。
金貨10枚の報酬と魔法書が付くおまけ付きと聞き、フリーレン達は依頼を承諾します。1年は3食おやつ付きで生活できる額でした。
シュタルクの意志などかまわずに、息子の影武者としてみっちりと教育を受ける事になり、乗馬にダンスに勉強とマナーなどを叩き込まれていきます。
そんなシュタルクに作法の練習はどうかと訊ねるフェルンでしたが、彼は地獄だと言います。
どこか疲弊していたシュタルク。
オルデン郷に剣術を教えてもらう事になりますが、次男のムートに対する扱いを見て、シュタルクはかつての父親に言われた言葉を想い出してしまいます。
“・・・それに比べてシュタルク あいつは失敗作だ”
シュタルクは剣を持つ手の震えが止まりません。
オルデン郷はシュタルクの思いを見抜き、深呼吸を促し、気持を整えろと言い、彼の動揺を和らげました。
ムートの事をどう思っているのかとオルデン卿に訊ねるシュタルクに、兄程の才能は無くとも、努力がいずれ実を結ぶのだと言い、次男の事を信頼していました。
その事をムートに言ってあげるべきだと言うも、いつも言っているせいで成長しないと頭を悩ますオルデン郷に、彼はアイゼンの様な雰囲気を想い出します。
そして着実にシュタルクの影武者修行も落ち着いてきた頃、相手役にとフェルンも教育を受ける事になります。
社交界ではパートナーが大切。
フリーレンはエルフで年上と目立ってしまうので、ここはフェルンが適役となってしまったのです。
そしてようやくに始まった社交界のパーティで踊るフェルンとシュタルク。
彼の貴族は似合っていないと言うも、彼の誘いを受け、二人は曲に合わせて踊ります。
そんな二人を見ていたフリーレンとザイン。
俺達も踊るかとフリーレンに訊ねるも、今はケーキを食べていると、フリーレンは食事に夢中でした。
そして依頼を終えた後、シュタルクはオルデン郷にこのまま養子にならないかと訊ねられますが、彼は自分は息子の代わりにはなれないと断ります。
彼もまたシュタルクの生い立ちを知っていたのです。
彼の村が無くなり、自分と同じように大切な者を失った経緯。
オルデン郷は、息子を失う前の日に喧嘩をしてしまい、お前の顔を見たくないと言ってしまった事を後悔していました。
その後悔を聞いた時、自分も育ての親であるアイゼンに心にもない言葉を言ってしまい、そのお詫びを兼ねて、旅の話を聞かせるのが目的だと言い、互いに納得します。
依頼を終えて、旅立つ日に、どの魔道賞を貰うか悩んでいるフリーレン。
そんな中で、庭でムートに剣術を教えているオルデン郷を見て、シュタルクは小さな跡取りの努力を応援するのでした・・・
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葬送のフリーレン【33話】フォル爺>>>
「葬送のフリーレン」はAmebaマンガで読めます。
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