2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【34話】英雄の像
北側諸国のローア街道を歩いていたフリーレン達。
ザインは親友の行方を探っていました。
これまでの目撃情報から親友は北上しており、このまま北に向かっていればどこかで会えるかもしれないと、ザインは安堵していました。
10年前の目撃情報が、今も残っている事に驚くシュタルク。
ザインは親友の名前が特徴的だったからだと言い、その特徴的な名前は何だと問うと、ザインは親友の名前を言います。
戦士ゴリラ、と。
気まずい空気が流れる中、とりあえず空気を変えようとするシュタルクは、その戦士ゴリラの本名は何かと尋ね直しますが、ザインは本名を想い出せずにいました。
本当に親友だったのかと、二人の友情が気になるシュタルク。
ザインは彼が自分で戦士ゴリラと名乗っていたと言い、また自分は僧侶アゴヒゲと名乗っていたと言います。
まだあご髭のなかった子供のころから名乗っていたのかとフリーレンに問われるも、問題がないと笑います。
多分、あいつも”戦士ゴリラ”と名乗っていると言い、変な奴だと思いながらも、ザインの親友なら、別におかしくはないなと、シュタルクは納得します。
道中を進みようやくに到着した大峡谷。
ここを越えれば魔法都市オイサーストに行けると、ようやく目的地が見えてきた事にフリーレンとフェルンは安堵していました。
今日は麓の村で休もうとザインは提案し、村の宿へと立ち寄ります。
村につくと早速ザインは戦士ゴリラの行方を村人に訊ねて回ります。
すると戦士ゴリラは、この村の頑固婆さんと仲が良かったと言う村人がいました。
彼女に戦士ゴリラの行方を尋ねに行きます。
名前通りに頑固なお婆さんは素直に答える事はなく、頼みごとを聞いてくれと依頼を幾つかフリーレン達に押しつけてきます。
鍛冶屋のナゲールに手紙を届けに行ってほしいと、隣村へと行く事になり、フリーレンはヒンメル達と過ごしていた旅を想い出します。
お使いみたいな人助けは日常茶飯事で、その頼まれ事から何故か魔物退治に発展し、面倒な探し物などに巻き込まれるなど、懐かしい様に言います。
それを聞いていたシュタルクは、不吉だと言い、何か嫌な予感を抱いていました。
シュタルクの予感は当たり、行く先々で面倒ごとに巻き込まれていきます。
手紙を渡せば次のお使いを頼まれ、何故か薬草採取の手伝いをさせられたり、絶壁に咲く花を採取しに行き、ダンジョンの宝箱を回収しにいき、化け物鳥から卵を取ってくるなどなどの依頼を片付けていく事になるフリーレン達。
幾つも依頼をこなしていくも、未だに頑固婆さんの心は開かれる事はありませんでした。
ハイターやヒンメルが居た時は、すんなりと済んだ筈なのにと首を傾げるフリーレン。
しかし今の面々は不器用な人しかいないので、時間が掛かってしまうとフェルンは諦めています。
そんな中、頑固婆さんから最後の依頼が言い渡されます。
その依頼は渓谷にある英雄の銅像の掃除でした。
遥か昔に世界を救った英雄を讃えた銅像であり、忘れ去られた英雄だと言う老婆。
老婆は像に案内しながら、ザインの事の僧侶アゴヒゲだろうと訊ねます。
その呼び名を何で知っているのかと訊ねるても、老婆は答える事はせず、銅像を磨けと言うばかりでした。
そして到着した英雄の像はコケや埃に塗れており、もう長い間、誰にも気にされていない状態でした。
でもその銅像を見て、フリーレンはある人を想い出します。
それは・・・吹雪を小屋で共に越冬したエルフの武闘家、クラフトでした。
クラフトと名前を想い出し、ある過去を想い出すザイン。
それはハイターと共に、親友の戦士ゴリラと共に、この銅像を見た記憶があったのです。
戦士ゴリラはその銅像を見て、ハイターに自分達にそっくりだろうと訊ね、大昔の英雄だったと言います。
しかし今では誰も彼らの活躍を覚えている人はおらず、名前も覚えられていないと寂しく言います。
戦士ゴリラは、そんな銅像を見ながらに、自分達はこうならないと言います。
勇者ヒンメルみたいな、忘れられない英雄になると誓う戦士ゴリラ。
でもハイターは言います、
英雄はいつか忘れられるモノ、と。
魔王を倒したヒンメルも、その例外ではありません。
ザインはそれが時の流れだと受け止めながら、当然だなとハイターの言葉を受け止めていました。
でも戦士ゴリラは、自分はそうならない為に、今日から自分は戦士ゴリラと名乗る事を決めたのです。
忘れられない英雄を目指すなら、インパクトのある名前になると宣言する戦士ゴリラ。
そんな彼を笑いながら、ハイターに僧侶アゴヒゲと名付けられたザイン。
二人の少年は、その日に英雄となる名前を与えられたのです。
そんな事を想い出し、銅像の清掃を終えたフリーレン達。
綺麗なった銅像を見ながら、老婆は嬉しそうでした。
戦士ゴリラに頼んだ時よりも、綺麗に掃除が出来ていると言い、彼はザインの事をよく話していたと、老婆は言います。
一緒に英雄になると誓い、ザインの事を語っていた戦士ゴリラは、テューアと呼ばれてる交易都市にいる事を老婆から聞いたザイン。
それは、これからフリーレン達が向かう目的地とは反対方向でした。
どうしたモノかと悩むザイン。
彼の決断は?
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