2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【43話】特権
試験が佳境を迎えていく中で、優雅に紅茶を嗜んでいた試験官のゲナウの前に、第二次試験官のゼンゼが現れます。
ゼンゼに有望な受験者を死なせていると咎められ、本当に有望な人材は死なないとゲナウは言い、一級はそれだけに価値があるモノと付け加えるゲナウ。
ゼンゼはゲナウに人が悪いと言い、この試験の在り方に呆れていました。
隕鉄鳥は魔法探知が出来ない獲物であり、ほとんど運任せとなってしまい、結果的には争奪戦になってしまうと、この試験の結末を語ります。
それ以外でも捕らえた受験生がおり、あと三時間で終了となる第一次試験。
これからが対人戦となる時間帯でもあったのです。
誰が残ると訊ねるゼンゼに、ゲナウはデンケンを推します。
一級魔法使いにも劣らない実力者と、何故に今頃になって試験を受けに来たのかは解らないがと、悩むゼンゼ。
思う所があるのだろうと、ゲナウはそう曖昧に答えます。
一方、そのデンケンと対峙していたフリーレン達。
目の前から消えたラオフェンが使っていた魔法は、南側諸国の山岳民族に伝わる高速で移動する魔法だとフリーレンは見抜きます。
デンケンとリヒターが姿を現したので、何故出てきたのかを問います。
隠れていた方が良かったのではと問うも、デンケンはラオフェンの弱点を知っていました。
ラオフェンは魔力の跡を残し過ぎてしまい、探知されやすい状況だったのです。
おそらく直ぐに追いつかれてしまい、フリーレンならば捕らえられる事が出来る筈。フリーレンの足止めをする為にデンケン達は姿を現したのでした。
自分の事を知っていたデンケンに驚き、彼は勇者と共に戦った魔法使いであるフリーレンを一目見て理解したと言います。
フリーレンは正直に今のこの状況に驚いていました。
もっと卑怯な手で来るかと思っていたと言うも、リヒターは十分に卑怯だと言います。
デンケンがフリーレンと対峙している間に、ラヴィーネとカンネを殺すと言い、パーティーメンバーが欠ける状況を作る作戦を練った事にフリーレンは感心します。
やってみろと、戦闘態勢を整えるラヴィーネ。
しかしデンケンは、それを止めろと言い、足止めだけだと言います。
リヒターはそんなデンケンの言葉に驚きます。
もっと冷酷な人間だと思っていたと、宮廷魔法使いであり、政敵を消してきた事もある筈だと言うリヒターの言葉にデンケンは言います。
一級魔法使いに人死にの価値はない、と。
フリーレンもその意見に同感でした。
所詮は称号にすぎないと、彼女もデンケンと同意見だったのです。
フリーレンの言葉にリヒターは呆れ、特権を知らないのかと訊ねます。
もし一級となれば、大魔法使いゼーリエから望んだ魔法を授けられると、魔法使いならば、誰もが欲しいと思う特権が与えられるのだと、リヒターは語ります。
ゼーリエは半世紀も生きる人類の魔法使いの頂点に君臨し、大陸魔法協会の創立者であり、生ける魔導書とも言われ、全知全能の女神に近い存在と語るリヒター。
巨万の富も得る事が出来れば、大病を直し、絶大な力を手にする事も可能だと言います。
魔法使いならば、命を賭けて願う特権だと、リヒターは自身の野心を語ります。
その野心を下らないと言うデンケン。
デンケンは少数派だと言い放ち、リヒターは一分だけフリーレンを足止めする様に言い、ラヴィーネとカンネを殺すと言います。
デンケンはたかがガキを三時間寝かしつけるだけでいいと告げ、フリーレンを叩き潰すと宣言します。
その言葉にリヒターは承諾し、大地を操る魔法を行使し、ラヴィーネとカンネの二人とフリーレンを引き離します。
浮き上がる大地によって分断されてしまったフリーレン達。
デンケンは魔法を授かるのはくだらないと言い、フリーレンはなんでそう思うかと訊ねると、魔法は探しているときが一番楽しいと返します。
その言葉にゼーリエと出逢った事を想い出すフリーレン。
師匠のフランメに紹介され、ゼーリエに好きな魔法を与えてやると言われたフリーレン。その時に返した答えが、デンケンと同じように、探している時が面白いと言ったことを思い出します。
野心が足りないと言われるも、フランメはフリーレンが魔王を倒すと言います。
こういう魔法使いが平和な時代を築くと言い、自分達みたいな戦う事しかできない魔法使いでは、成し遂げない事を成せると、フランメはフリーレンの可能性を見いだしていました。
そんな事を想い出し、魔法使いはこうでなくてはと、デンケンと対峙します。
はたして勝敗はどちらに?
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