2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【49話】迷宮と魔導具
リヒターやラオフェンと共に迷宮探索を始めたデンケンは早速に、床の仕掛けを見抜きます。
人型のシミを見つけ、ここで何があったかと悟るリヒターとラオファンは、改めてこの迷宮が踏破されていない事を知ります。
そして早速に魔物のガーゴイルに襲われてしまい、交戦する中で仲間の一人が仕掛けを踏んでしまい、部屋に閉じ込められてしまいます。
閉じた壁を破壊しようとデンケンは魔法を放つも、壁は破壊できず、閉じ込められた魔法使いの少女は迫る壁の針に押し潰されようとしていました。
デンケンは仕方がないと、少女に瓶を割る様に進めます。
少女が瓶を割ると、ゴーレムが現れ、迫ってくる仕掛け針を止め、閉じ込められた壁を破壊し、彼女を担ぎながらに地上へと出ていきます。
一人の脱落を確認し、この迷宮で油断をすれば命取りになると、改めて思い知るデンケン達。
気を引き締めて挑む事にします。
引き締める者もいれば、油断をする者もおり、フリーレンは、ミミックの罠に掛かっていました。
ミミックに呑み込まれようとしているフリーレンを、必死に引っ張り出そうとするも、千切れると言われ、引っ張るのを止めるフェルン。
フリーレンはこういう時は、引っ張るのではなく、押せばいいと教えます。
犬か何かの対応のように思える処置を実行し、フリーレンは事なきを得ました。
ミミックから無事に脱出し、唾液まみれになった彼女をフェルンが拭きます。
一人の時はどうしていたのかと、彼女の軽率な行動に呆れていたフェルンの問いに、魔法で中から爆発させて脱出したと言うも、そうすれば髪が燃えてしまうと嘆くフリーレン。
だから時々、一人で迷宮から戻って来た彼女の髪が縦ロールになっていたのだと、納得したフェルン。
気を取り直して行くよと、フリーレンは迷宮探索を進めます。
ガーゴイルの像を見つければ、動く前に破壊し、隠し部屋に隠された宝箱を見つけ、メダルを見つけ、好事家に売れると回収し、正規ルートを見つければ、遠回りをします。
そしてまたもやミミックに引っ掛かりと、とりあえず順調に迷宮探索をこなしていくフリーレンは、宝物を幾つも見つけますが、その中身はフェルンにはガラクタにしか見えませんでした。
ゼンゼはフェルンに解らないと呟き、フェルンはフリーレンが何故に宝物に興味を持っているのかが解らないと言います。
しかしゼンゼが解らないと言ったのは、フェルンの事でした。
魔法使いとして優秀な人材であると見抜いていたゼンゼ。
でもフェルンには、魔法に対する情熱や執念が感じられない、不思議な子だと言います。
フェルンは答えます。
自分の魔法は、元々は自分を助けてくれた人──ハイターの為に、覚えるモノでした。
ハイターが居なくなり、その情念と執念も消えたのだと言います。
では、なんで未だに魔法の探求をするのかと訊ねると、フリーレンの影響だと解ります。
初めて彼女と迷宮に潜った時、フリーレンは魔導具などを嬉しそうに集めていました。
ガラクタの様に見える、それを見て、つられて笑ったフェルンは、そんな彼女の姿が見たいから、魔法を探求しているのだと語ります。
ゼンゼはその話を聞き、やはり付いてきて良かったと言います。
この二人なら、この迷宮を楽しめるだろうと、探索を再開します。
その頃、ヴィアベル達は探索を続けていた中で、何者かに襲われてしまいます。
エーレが魔法によって拘束されてしまい、気配を消した魔法使いがいるとヴィアベルに伝えます。
奇襲と知り、自分達に向かって放たれる魔法を光弾で防御し、エーレに放たれた魔法は、見た者を拘束する魔法でした。
それを見抜いたヴィアベルは、視界を遮るようにシャルフに言い、彼は花びらを展開します。
花弁の盾を創り上げ、自分達の前にいる魔法使い達を警戒すると、そこに居たのは、「自分達」だったのです。
姿を模した幻影。
零落の王墓が何故に難攻不落で未踏破のダンジョンなのかを理解しました。
その頃にデンケン達も、自分達の姿を模した幻影と対峙し、ラオフェンの幻影を倒した直後でした。
デンケンの考察と検分では、魔法で作成した複製体と見抜き、魔物か魔族の仕業だと言います。
複製体としては完璧なモノであり、魔力に技量や所作などが完璧に模倣された複製体でした。
唯一の救いは、見ればすぐに解る形で出来ていた事。
見間違いによる相打ちは防げると、リヒターは言うも、もし幾つもの複製体を創り出されたら、危うい事は必然でした。
門を越えて巨大な室内へと入ると、そこに居たのも、複製体でした。
しかしその複製体を見て、あれに勝てるのかと聞くリヒターに、デンケンは試験でなければ瓶を割ると即答します。
彼らの前にいたのは、フリーレンの複製体でした。
勝ち目のない相手を前に、どう動くのでしょうか?
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