2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【62話】旅立ちの理由
北側諸国ザンフト大森林で休息を過ごしていたフリーレン達。
昼食の食材を集めに戻ったシュタルクは、獲物を獲って戻ってきたのですが、フリーレンとフェルンの姿がありませんでした。
二人は何処へと行ったのかと、とりあえずに近くの小川に行って、魚でも釣ろうと向かったシュタルクでしたが、なんと二人は小川で髪を洗っていました。
フェルンはシュタルクから貰ったブレスレットとフリーレンから貰った髪飾りも洗い、汚れを落としていました。
そんな彼女を見て、物を大切にする子だと、フリーレンは物の手入れをしている時のフェルンは、どこか嬉しそうだと話しかけます。
何で嬉しいのか? それは人から貰った大切な想い出のある品であり、孤児で育ったフェルンにとっては、想い出が増える様な気分であり、それが誰よりも物を大切にしている理由でした。
二人の会話の最中に偶然に出くわしてしまったシュタルク。
フェルンはエッチと言い、途端に不機嫌になってしまいます。
その後、シュタルクは見てしまった事を詫びますが、フェルンは気にしていいながらも、どこか不機嫌で、フリーレンは空気の重さを感じていました。
再び始まった道中の中で、シュタルクになんでフェルンが怒っているのかと訊ね、二人の相性は悪いのかと考えてしまいます。
変に心配して、本当は居心地が悪いのかと心配しているフリーレンに、彼はそんな事はないと言いますが、何か違和感を感じてしまうフリーレン。
やがて三人は分かれ道に辿り着きます。
北部高原の方面と、ノイトラ―ル港へと続く道。
そして正面には宿屋と、おあつらえ向きな分かれ道となっていました。
今日は野宿をする必要がないと、フリーレン達は宿へと入ります。
酒場があり、食事をする旅人達で溢れている中、フリーレンはヴィアベルと再会します。
彼は聞けば海路で帰る事となり、北の果てで魔族が暴れ始めたので、その討伐に向かっていたのです。
その事を踏まえて、ヴィアベルはシュタルクを仲間に引き入れようとしてきます。
魔族の侵攻は激しく戦力が欲しいと、シュタルクの腕を信じているヴィアベルは、彼を仲間に引き入れようとしていました。
前衛の圧倒的な不足。
三年ほど一緒に戦ってほしいと頼むヴィアベルの誘いに、シュタルクは、以前と同様に断ります。
自分はフリーレンのパーティーの前衛だと、同じように断りますが、ヴィアベルは諦める気配を見せません。
フェルンも何か言いたそうにしていましたが、フリーレンはシュタルクとヴィアベルの問題だからと、興味を持ちませんでした。
シュタルクが決める事だと、フリーレンは無理に引き留めようとはせず、フェルンはシュタルクがどこかに行かないかと不安でたまりませんでした。
食事が終わり、シュタルクが一人で過ごしている中、フェルンは彼に訊ねに行きます。
その問いを既に察していたのか、シュタルクは断ったと言います。
それでいいのかと、本当は嬉しいのに、そんな事を訊ねてしまうフェルンに、シュタルクは訊ねます。
なんで自分はこのパーティーにいるのかと。
フリーレンとフェルンが自分を誘いに来てくれた時、シュタルクの心身は限界を迎えていました。
本当は逃げ出したいのに、逃げる事が出来ずにいた自分を助けてくれたのは、フリーレンであり、そしてフェルンでした。
臆病な自分の背中を押してくれたフェルンに、あなたは逃げないと信じてくれたと、彼の背中を押してくれた彼女の言葉は、彼にとって大切な言葉になっていたのです。
フリーレンに感謝しているも、フェルンにも大きな感謝があり、だから一緒に居るんだと言うシュタルク。
何処にもいかないと言う、シュタルクでしたが、もっと優しくしてほしいと言います。
じゃあ、撫でてあげますと、フェルンが言うも、何か企んでいるだろうと警戒するシュタルク。
面倒臭いなと思いながらも、彼が居てくれた事や、そんな想いを聞いて、フェルンは嬉しそうでした。
次の日の朝、ヴィアベルは口説き落とせなかったと言い、フリーレンと別れて港町へと向かいます。
いつか北の果てに来るだろうと、またの再会を約束して去るヴィアベルを見送り、フリーレンは旅を再開します。
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葬送のフリーレン【63話】南の勇者>>>
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