2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【73話】遭遇戦
ゲナウを村に置き、魔族討伐へと向かうフリーレン達。
ノルム騎士団が死体を回収したらすぐに追いつくとゲナウは言い、フリーレン達は魔族が潜んでいるだろうと予測する放棄された北の砦へと向かう事を決めます。
そんな中、シュタルクも村に残ると言います。
ゲナウは馬鹿かと言い、シュタルクにはフリーレンを守れと言います。
前衛が居なくなるのは危険だと言うゲナウに、シュタルクは魔族が死体を狙って村に来る事を読み、加勢する為にとゲナウと共に居る事を選びます。
死体を守る為に残るのかとシュタルクを叱責するゲナウに、だからあんたはここに残るのだろうと看破され、ゲナウはそれ以上何も言いませんでした。
フリーレンを見送り、シュタルクに長生きは出来ないと言うゲナウ。
人が良い奴ほど早く死ぬ。今までいくつも見て来たという彼の言葉にシュタルクは、あんたが良い奴に見えると言い返します。
この村を守ろうとしていると、かつて自分にはできなかった事を成そうとするゲナウの姿勢に、シュタルクは感化されていたのです。
自分は良い奴ではないとゲナウは言います。
今まで大勢の人の死を見てきたゲナウは、死に慣れ過ぎたとつぶやきます。
魔族と戦う為に、どんな事をしても生き残り、どんな相手も殺し、人を見捨てた事もあると言うゲナウの言葉を、シュタルクは静かに聞いていました。
今まで散々に見捨てて来た人生なのに、それなのに故郷を守ろうとする自分を滑稽と思いながらも、悲しみを感じないゲナウは、自分が何をしているのかと考えてしまいます。
ただ、今はこの滅びた村を守りたいとする気持ちに揺れ動かされ、動いているゲナウ。
彼の心中は複雑でした。
シュタルクとゲナウが会話をしていた時刻、フリーレン達は森を散策していました。
そろそろ魔族の活動圏内だと警戒しながらに進んでいく中で、とりあえず話をしようと言うフリーレンに、不謹慎と呆れるフェルン。
緊張と緩和が大事だと、コミュニケーションの大切さをドヤ顔で示すフリーレンに呆れながらも、早速に発言してきたのはメトーデでした。
彼女はフリーレンの頭を撫でていいかと訊ねてきます。
唐突なまでの彼女の言葉に、動揺するフェルン。
ゼーリエは頭を撫でたら嫌がるので控えているとメトーデは言います。彼女は小さい子の頭を撫でるのが好きなので、フリーレンの頭を撫でたいと言うのです。
流石にフリーレンはそれを断わると、メトーデはいきなり右手に魔導書を出現させました。
「卵を割った時に殻が入らなくなる魔法」の魔導書を代価に触らせて欲しいとするメトーデの申し出に、あっさりと素直に従ってしまうフリーレン。
ついでに抱きしめてもいいかと訊ねるメトーデに、好きにしても良いと、適当にあしらいながら魔導書を読むフリーレンにフェルンは焦り、彼女をフリーレンから引き離そうとします。
メトーデも負けじとフリーレンを引っ張り、何故か綱引きな状態になってしまうフェルンとメトーデ。
身体がちぎれると抗議の声を流すフリーレンの言葉を無視して、互いに引っ張り合う中で、3人は魔族の探知魔法に気付きます。
広範囲に広げた雑多な探知魔法から、相手は自分の居場所を伝えるつもりで、自分達を探している好戦的な魔族だと感じるフリーレンは、相手の出方を見ます。
そして周囲に巻かれる霧。
魔力によって広がる濃霧によって視界と魔力探知を塞がれてしまい、フリーレンとフェルンはメトーデと分断されてしまいます。
フェルンはおかしいと何か違和感を感じます。
まず魔物は飛行魔法を使っていた事。
空の上から探知魔法を使い、そして霧を出した事を探知していたフェルンは、何故に魔族なのに魔法を複数使うのかとフリーレンに問います。
フリーレンは言います。
魔族にとって飛行魔法は歩く事と同じ、当たり前のものであると。
そして彼らが戦い慣れた魔族である事を見抜いており、魔王軍との戦いを思い出すフリーレンは、メトーデが戦闘を始めた事を知ります。
爆音が響く中で、フリーレンとフェルンを襲ってきたのは、男性の魔族でした。
フェルンの防御魔法が展開され、攻撃を弾いた後に、フリーレンは言います。
これは一級魔法使いのフェルンの任務だと。
魔族と一人で戦う事を言い渡されたフェルンは、格上の相手にどう立ち向かうのでしょうか?
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葬送のフリーレン【74話】神技のレヴォルテ>>>
「葬送のフリーレン」はAmebaマンガで読めます。
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