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葬送のフリーレン【79話】トーア大渓谷

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2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。

葬送のフリーレン【各巻まとめ】

<<<葬送のフリーレン【78話】コリドーア湖

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葬送のフリーレン【78話】コリドーア湖

 

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葬送のフリーレン【79話】トーア大渓谷

北部高原トーア大渓谷へと訪れたフリーレン達は立ち往生していました。

 

底が全く見えない、深く切り込んだ渓谷。ここは三千mの深さがある、この大陸で最大の深さを誇る渓谷だとフリーレンは言います。

 

吹き荒れる風に、吸い込まれそうな崖と、進む事は容易ではない大渓谷を、どう渡れば良いのかと、シュタルクは悩みます。

 

飛行魔法で向こう岸へと渡る事は容易ではなく、むしろ飛行魔法で飛ぼうとすれば、風に吹き飛ばされてしまうのは明白でした。

 

フリーレンは言います。

 

上流の方まで行けば渡河は可能だけれど、その為には険しい山岳地帯を抜ける事になるので、かなりの大回りになってしまう事。

 

逆に下流は海に面した場所であり、そこも渓谷と同じ様に三千mの断崖絶壁である事。

 

この大渓谷を越えるには、二週間はゆうに掛かると言うフリーレンは、話しながらある事をふと思い出します。

 

もうそろそろ出来ているかもしれないと、フリーレン達は渓谷の上流へと目指し始めました。

 

進んでいくと、そこにあったのは大きな橋でした。

 

渓谷を跨ぐように掛けられた、強固な橋。

 

それを見たフリーレンは、もう出来たんだと、作り主であるドワーフのゲーエンと出逢います。

 

200年前からここで橋を作っていたと、説明するフリーレンの言葉にシュタルクは驚きます。

 

これには当のフリーレンも驚いており、こんな立派な橋が完成していたのなら、既にここは交通の要所になっていた筈なのにと、周囲を見回すも、人影は何処にもありません。

 

噂にもなっていないのは何故だろうと首を傾げるフリーレンに、ゲーエンはその理由を語ります。

 

大型の鳥の魔物が翼で魔法の強風を起こし、この橋を渡ろうとする人間を飛ばし、谷に落としているとの事でした。

 

言う傍から飛来してきた鳥の魔物をフリーレンはすぐに魔法で殲滅しますが、再び魔物が現れて上空を旋回していました。

 

ゲーエンに寄れば、近くに巣を作り、幾ら倒しても再び出てきてしまうのだと、頭を悩ませる問題を語ります。

 

幸いな事に巣はこちら岸にあり、その巣をフリーレン達に何とかしてもらえないかと、討伐を依頼するゲーエン。

 

フリーレンは報酬はと訊ね、フリーレンのことを知っているゲーエンは、パンケーキを上手にひっくり返す魔法の書かれた魔導書を報酬に差し出し、フリーレンは快く引き受けます。

 

豪華な朝食が食べられると意気揚々と依頼を引き受けたフリーレン。

 

険しい渓谷を越え、魔物達の巣へと向かいます。

 

そんな中で何でゲーエンは、あんなところに橋を作ったのかとシュタルクはフリーレンに訊ねます。

 

それは後悔から来る行動でした。

 

ヒンメルと共に旅をしていた道中、通りがかった時は橋は未完成でした。いつ完成するかと訊ねると、ゲーエンはもう無理だと諦めていました。

 

建設費用がなくなり、材料も買えず、橋を作る事を諦めてしまったゲーエン。

 

しかしヒンメルは、とある貴族から宝剣を取り返した折の莫大な報酬をゲーエンに渡し、橋の建設費用に使って欲しいと言います。

 

しかしゲーエンは断ります。

 

これだけあれば確かに橋は作れる。しかし、完成するのはヒンメルが死んだ後の事になると。

 

彼が生きている間に橋を完成させる事は出来ないため、突き返そうとするも、ヒンメルは言います。

 

対価はフリーレンが受け取ってくれると。

 

千年は保つ様に作ってくれと言うヒンメルの言葉に、ゲーエンはそれ以上は何も言わずに、ヒンメルの資金を受け取り、橋を作り上げたのです。

 

未来に繋がる為にと、その投資を与えられたゲーエンの約束は見事に果たされ、後は邪魔する魔物を倒すだけだと、魔物の巣へと到着したフリーレン達。

 

そして魔物を討伐し、橋は解放されたのです。

 

橋が自由に通過できるようになると、これからは多くの人が利用するだろうと、喜ぶゲーエン。

 

かつて橋が無かった為に、故郷の村を魔族に襲われ、助けを呼びに行く事が出来ず、村を失った過去。

 

もう二度とそんな想いをしたくないと誓いながら、橋を架けたゲーエンの想いは果たされたのです。

 

報酬の魔導書を受け取り、これからどうするのかと訊ねるフリーレンの問いに、村でゆっくりと老後を過ごすと言うゲーエンは、仲間と共に橋の完成を祝います。

 

200年も経てば、新しい村が出来ると、夢を叶えたゲーエンに見送られながら、フリーレンは橋を渡りました。

 
続きはこちらからどうぞ
葬送のフリーレン【80話】聖雪結晶>>>

「葬送のフリーレン」はAmebaマンガで読めます。


【葬送のフリーレン】
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