2021年のマンガ大賞受賞作「葬送のフリーレン」(原作 山田鐘人、作画 アベツカサ)の1話ごとのストーリーです。2023年のアニメ化も決まりました。
葬送のフリーレン【80話】聖雪結晶
大渓谷を渡り終え、シュマール雪原へと到着したフリーレン達は、ある問題に直面します。
それは・・・路銀が尽きかけていた事でした。
これだけでは一週間ももたないと言うフェルンは、無駄遣いばかりするからだとフリーレンを叱ります。
街に着いても滞在できるかどうかと悩む中で、フリーレンはある事を思い出します。
ここに確か、資金の当てがあると想い出したフリーレンが向かった先は、聖雪結晶の発掘をする冒険者達の野営地でした。
聖雪結晶とは、この雪原で生成される希少物質であり、魔法薬の原料となる貴重な鉱石でした。
その結晶を見つけて一儲けするのか?と考えるシュタルクでしたが、フリーレンは言います。
元々、聖雪結晶は貴重な鉱物であり、滅多に見つかるモノではなく、素人が簡単に手に入れられるモノではないと。
ここで安全に資金を得るには、冒険者相手に商売をしている市場に答えがありました。
一見すれば普通の市場とは変わらない場所でしたが、値段があまりにも破格だったのです。
出来立てのパン一個が銀貨一枚と、史上の10倍の値段が付けられたパンに、様々なモノが高値で売られていたのです。
この採掘場では物価が高騰しており、危険地帯故に高値の取引がされているのです。
しかも周囲には危険な魔物がおり、安易に品物を持ち運べない危険地帯故に、値段は高騰してしまうと語るフリーレンの言葉に、フェルンは気づきます。
魔物討伐依頼も高額な値段で報酬が貰えるはずだと。
これで路銀不足を解消できると、依頼を受けに行くフリーレンは、さっそく依頼を受けることが出来ました。
ある鉱脈に巣くっている魔物の討伐と、その後に、その鉱脈に対人結界を張って欲しいとの事でした。
対人結界とは、鉱脈で採掘出来なくなる為の結界です。わざわざそれを張って欲しいとする依頼に、なんで鉱物採取が出来ない様に封印するのかと悩むフェルン。
フリーレンは説明します。
まず横取りを防ぐ為だと。
魔物を討伐しても、採掘には人手がかかり、資金も必要となると。
その間に横取りに来る人間を入れない様にして欲しいとする、採掘業を生業にする者達の縄張り争いだと説明するフリーレンは、珍しい事ではないと言います。
そして洞窟へと向かう為に、雪原を越えていくフリーレン達。
吹雪を越え、時に穴をあけて魚を釣り、日を跨いで辿り着いた鉱脈には、巨大な狼型の魔物が徘徊していました。
野営地の冒険者でも歯が立たない大物である魔物を相手に、油断をしない様にとシュタルクとフェルンに注意を促し、魔物に攻撃を仕掛けていくフリーレン達。
魔物が咆哮を響かせ襲い掛かり、シュタルクが斬りかかり、フェルンが援護し、フリーレンが魔法を放ち、連携を取りながらに討伐は終えます。
手強かった魔物を討伐し、当たりは夜となっており、今日は野営する事になったフリーレン達は、翌日に綺麗な景色を目の当たりにします。
それは聖雪結晶の鉱脈が朝日に照らされ、美しく輝いていた光景でした。
寝ぼけていたフリーレンは、ヒンメルと共に、この光景を見た事を思い出します。
路銀稼ぎに訪れ、まさかこんな光景が見られるとはと、感動していた仲間達。
いつか魔王が倒され、ここに来る事が安全になれば、多くの人がこの光景を見に来ることが
出来ると、そんな事を語っていたヒンメルの言葉を思い出したフリーレン。
まだ安全とは言えなくとも、その時代は着実に来ているのだと感じながらに、フリーレンは結界を張っていきます。
いつかこの鉱脈も掘り起こされていき、この美しい景色は失われるのだと惜しみながらも、時代の流れを感じていたフリーレン。
そして依頼完了と、報酬を受け取る中で知ったのは、あの鉱脈は保護される場所だったことがわかりました。
依頼主はこの地方の生まれであり、あの景色を守る為に、フリーレンに依頼をしたのです。
未来に遺せる景色だと、あの美しい景色を後世に遺せると喜ぶ依頼主に感謝され、フリーレンは喜びます。
無事に路銀を手にするも、うっかりと高価な魔道具を購入してしまい、依頼で稼いだ路銀を瞬く間に使い果たしてしまったフリーレンに、怒るフェルン。
しばらくは路銀稼ぎだと、シュタルクは頭を悩ませます。
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