新宿区歌舞伎町の「東京クリニック」院長伊沢純容疑者が、同居女性への暴行容疑で逮捕されました。伊沢純容疑者は精神科医ですが犯罪歴があり、これが5回目の逮捕になることがわかりました。伊沢純容疑者は何故医師でいられるのでしょうか。過去の事件を含めて調べてみます。
※伊沢の”沢”は正しくは”澤”です。
伊沢純容疑者の現在「12年逮捕されなかったが」
伊沢純容疑者は東京クリニックの院長です。経歴によると(2007年、毎日新聞が報道したものですが現在は閲覧不可)都内を転々と開院し、医師免許停止が明けた2010年からはおとなしくしていたように見えます。
- 1998年 日本医科大学卒業
- 1998年~2002年 新潟上野クリニック
- 2003年 港区西麻布に東京クリニック開業
- 2004年 新宿区歌舞伎町に開業
- 2007年 医師免許停止2年
- 2010年 新宿区新宿に移転
- 2017年 新宿区歌舞伎町に移転
伊沢純容疑者は医師免許停止時の2007年に37歳でした。ということは生年は1970年で日本医科大学を卒業したのが28歳になります。医大は通常卒業までに6年かかりますが、大学院や研究員として残る場合もあります。浪人や留年で2年多くなっているのかはわかっていません。
一方、犯罪歴は大学卒業後すぐ始まっていました。
- 1999年 痴漢で罰金5万円の罰金刑
- 2001年 交際していた女性への傷害罪、住居不浸入で罰金10万円
- 2006年 患者への傷害罪で執行猶予3年、懲役2年の有罪
その他患者に必要もない注射を打とうとして患者を突き飛ばして書類送検など日常的に患者への暴力が絶えない。 - 2007年 医業停止2年
- 2007年11月 医師法、医療法違反で何度も強制捜査が入り、伊沢純自身任意同行される
- 2008年1月 東京クリニック廃院
- 2008年12月 9月に元交際女性に脅迫メール、電話、ストーカー行為をして逮捕される
尚、2006年の患者に不必要な注射を打とうと突き飛ばして伊沢純容疑者が骨折させた件は、書類送検はされましたが、示談が成立したので立件はされていません。
伊沢純容疑者は女性患者には不必要に触って診察をしていたようです。
原則、伊沢純容疑者は患者は見るだけでわかるそうです。毎日新聞がしたインタビューで、1日に200人もの患者を診られるのは何故かという問いに
「テクニックがあるんだよ。一発で分かるんだ。(取材した2人の記者を指さし)あなたの性格から、あなたの性格まで。」と伊沢純容疑者は答えています。ちょっと信じがたい話です。
精神科の医師はまず患者の言う事を丁寧に聞き出すのが仕事です。それが”見るだけ”で悩みがわかるなんてことはあり得ません。それでも患者が殺到していたのは、抗精神薬を簡単に処方してもらえるからでした。
尚、医師免許停止処分をされている時もこっそり営業していた様です。
医師免許停止処分が明けた2010年からまた東京クリニックは開院しています。今回の伊沢純容疑者はそれから12年後の逮捕になりますので、今までの頻度から考えれば間が空いています。しかし、元患者の同居女性に暴行しての逮捕は、今までの犯罪歴と何も変わりません。
伊沢純容疑者の東京クリニックの口コミがすごい
4.6!!です。267名も書いていて。病院でこんなに高いのは見たことがありません。(グルメ系でもまずないです)しかしこれには裏があります。
やけに高評価が多いと思ったら、どうやら診療を割引してもらえるらしい
普通に違法なんだが…
正直に低評価にすると、病院側のコメントで個人情報を晒される



もっともらしく書かれてありますが、そもそも健康保険の負担は全国一律3割ではありません。同じ診察をすれば点数はどこの病院で受けても同じです。そこに割引があるのは違反です。
伊沢純容疑者の東京クリニックは診察室と待合室の境界が完全でなく、患者の声が丸聞こえだそうです。精神科というプライバシーをより守るべき診療科で配慮が足りません。
伊沢純容疑者の医師免許停止原因「リタリン処方」
伊沢純容疑者は傷害容疑だけで医師免許停止になったのではありませんでした。リタリンという抗精神薬を安易に出したうえ、医師免許を持たない職員にも処方業務をさせていたことでした。診察もしないで宅配便でリタリンの処方箋を出していたのです。
リタリンはうつ病の薬でしたが、副作用として以下が考えられました。
- 覚醒作用や気分を高揚させたりする
- 薬物依存になりやすい
- 食欲抑制作用があることから「やせ薬」としての使用
東京クリニックにいけば手に入ると”薬屋”のような形になっていたと言います。
数回行ったところで逮捕閉鎖になったから中毒になったりはしなかった
木の絵書かされて適当に書いて見せたら「あんたも欲しくて来たんでしょ」
って言われてただ精神科検索したらいちばん上に出てきたから行っただけなので「え?何ですか?」って戸惑った。
いきなり初回からリタリンは処方された
問題になったことで、リタリンはうつ病薬から外されて、本当にリタリンで病気の治癒をしていた人たちが飲めない事態になり、代替え品がでるまで大変だったといいます。
伊沢純容疑者にとって薬は常に効果的に使うものだった。リタリンは患者数を増やして薬価で稼ぐため。今回の同居女性には「睡眠薬をあげるからおいで」です。
伊沢純容疑者の現在「医師免許のはく奪の可能性は」
医師免許の2年停止のあとは、おとなしくしていた伊沢純容疑者ですが、今回五度目の傷害事件で逮捕されたことになります。
医師法で定められた戒告や医師免許の停止、取り消しができる規定は以下の通りです。
- 心身の障害により医師の業務を適正に行うことができないと判断された場合
- 麻薬、大麻またはあへんの中毒者
- 罰金以上の刑に処された者
- 医事に関し犯罪または不正の行為があった者
- 医師としての品位を損するような行為のあった者
殺人事件などの凶悪な容疑でないとはく奪はないのではないか、という意見もネットで見られました。しかし5について、過去にわいせつ行為を働いた者が医師免許をはく奪されたという事例はあります。
今回の逮捕は覚せい剤所持も容疑に入っています。伊沢純容疑者が医師免許はく奪になる可能性はあるのではないでしょうか。
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