9月16日に東京帰宅の浮間こひつじ園で92歳の入居者の女性が死亡した事件で、警視庁は行方不明になっている浮間こひつじ園の介護職員・菊池隆(きくちたかし)容疑者(50)を殺人容疑で指名手配しました。
きくち隆容疑者は9月15~16日の当直担当でしたが、16日午前1時頃に無断で浮間こひつじ園を出た後行方不明になっていました。公開された菊池たかし容疑者の顔画像や勤務していた浮間こひつじ園を調べます。
菊池隆生い立ち「ジャニーズに甥がいた」浮間こひつじ園事件【文春】
【追記】菊池隆容疑者が逮捕
9月25日午後、菊池隆容疑者が札幌白石区のマンションの非常階段にいたところ、住人から110番通報があり、駆け付けた警察官が菊池隆容疑者を確認して逮捕しました。
【追記】菊池隆容疑者が認める
菊池隆容疑者は山野辺陽子さんに「『ばか』などと言われ、平手で頭を2回たたいたら『覚えておく』と言われたのでかっとなって殴った」という趣旨の供述をしています。また「北海道で死のうと思った」「山野辺さんが、殴ったら動かなくなったので、お湯をかければ起きると思った」などと話しています。
暴行時間は20分に及んだことがわかりました。
さらに「髪をつかんでベッド上で引きずり回した」「枝を折るように両手で腕を折った」とも話しています。
【追記】菊池隆容疑者が自殺を図ろうとしていた
菊池隆容疑者が捕まったのは札幌市のマンションの非常階段でした。連絡を受けた警察は菊池容疑者を非常階段の11階から屋上の間で確保したと言います。
逮捕された時、菊池隆容疑者は「自分が昔住んだり行ったことのある場所を通って、北海道で死のうと思った」と供述。
北海道に縁があったことがわかりました。
【追記】浮間こひつじ園の園長は被害者のことは語らず
浮間こひつじ園・高岡健一施設長が26日会見を行いました。その中で菊池隆容疑者の供述はでているし、園のスタッフの菊池隆さんへの評価はまじめでトラブルもなかったと話しました。
一方、入居者である山野辺陽子さんはどのような人だったかという質問に対しては「個人のプライバシーがあるので」と語りませんでした。
菊池隆容疑者の顔画像「恐怖を感じるコワモテ」
警視庁が公開した動画からの菊池隆容疑者の顔画像です。菊池隆容疑者は180㎝の体躯があり、体格もガッチリしています。
目つきが鋭く、夜勤などで明かりを持って見回っている時に目があったら、恐怖を感じてしまいそうな迫力があります。
この画像は犯行前の9月15日午後10時頃と思われる防犯カメラ画像です。場所はドラッグストアでした。宿直前のことです。
入口の足踏み式の消毒用アルコールを探すこともなく、即座に右足をのせ、手をきっちりアルコール消毒している所作は、常日頃から利用し慣れているのがわかります。
浮間こひつじ園は特別養護老人ホームですので、職場としてもアルコール消毒は何度もしているはずです。
アルコール消毒をしたあと、即座にすぐ右にある買い物かごに手を伸ばし店内に入っています。どこに何があるかも周知している動作に日常的に利用していたことがわかります。
宿直を途中で切り上げて、逃走するのに必要なものを夜中に開いているコンビニで揃えようとしたのかもしれません。
こちらの防犯カメラ画像の菊池隆容疑者は服を着替えています。渋谷区のコンビニで現金80万を引き出したあと、台東区北上野の入浴施設にいっていることがわかっています。
【追記】菊池隆容疑者の詳細な足取り
日テレNEWS で菊池隆容疑者の犯行時の足取りがわかりました。
- 9月15日午後10時頃にドラッグストアに行く(宿直前)
- 9月16日午前1時半過ぎ(犯行後?)浮間船戸駅からタクシーで新宿駅へ
- 午前2時半頃渋谷区のコンビニへ ATMで82万円引き出しました。(着替えている)
- 西新宿からまたタクシーに乗車
- 池袋付近で別のタクシーに乗り換え、JR上野駅付近で降りる
- 上野付近のサウナで朝の5時から1時間半ほど滞在
- 午前7時過ぎ北千住の改札を出る
- タクシーに乗って別の場所のコンビニにいきJR亀有駅から我孫子駅まで移動
- タクシーにのり茨城県つくば市に向かう。その後筑波駅から東京方面にむかったことが確認
菊池隆容疑者は短時間に3度着替えていることが、防犯カメラ映像でわかりました。しかも靴もとりかえ、マスクの色も変えています。
タクシーを5度も乗り換えつくばまで行き、東京に戻ったところまではわかっていますが、菊池隆容疑者は今も逃走しています。
菊池隆容疑者が務めていた浮間こひつじ園の評判が酷い
亡くなった山野辺陽子さん
菊池隆容疑者が務めていたのは東京都北区にある特別養護老人ホーム「浮間こひつじ園」です。
菊池隆容疑者は浮間こひつじ園に今年の6月から務めていました。亡くなった山野辺陽子さんは、菊池隆容疑者が担当していた入居者です。
最寄り駅は埼京線の浮間船戸駅です。
浮間こひつじ園の入り口
口コミです。総合評価も1.7で低いです。イニシャルでAとUと書かれてありますが、菊池隆容疑者の「K」も「T」でもありません。



菊池隆容疑者の顔画像「力も腕力も強い」
殺されたのは施設1階の個室にいた92歳の山野辺陽子さんでした。山野辺さんは菊池隆容疑者に頭など殴られた上、胸と腕の骨も折れていました。
こんなガタイのいい体格で力をこめられたら老人の骨など簡単に折れます。また顔から胸にかけて、熱湯をかけられた痕もあったということです。
施設では入浴は週に2~3回程度です。それも入居者が嫌だと言えば入らないこともあるので、火傷の跡は他の職員には気づきにくかったかもしれません。
入居者から罵声を浴びせられたり、モノを投げる、叩かれるのは介護職員にとって日常と聞きます。
菊池隆容疑者は我慢の限界だったのかもしれませんが、犯行後の様子を見ても後悔の念は感じられません。
菊池隆容疑者のマスクなし画像(警視庁提供)
【追記】亡くなった山野辺陽子さんの息子さんのコメント
亡くなった山野辺陽子さんの息子さんがインタビューに答えました。
(山野辺さんは)7月に入居
(コロナの関係もあって)今月になってやっと一回面会許せない
どうしてこんなことになったのか 聞きたい
山野辺陽子さんは夫と洋服の仕立屋を営んでいました。10年ほど前に夫をなくしてからは、美容師をしている長男と二人暮らしだったといいます。
長男は帰りが遅くなることもあり、山野辺さんを一人にすることが心配になり、1年ほど前に特別養護老人ホームの入居申し込みをしたそうです。
ようやく入れた浮間こひつじ園は家からも遠くはありませんでした。入居の日、山野辺さんは少し寂しそうにみえましたが、不満や泣き言は言いませんでした。
入居後初めて面会が出来たのが、今月12日でした。施設の生活を訪ねると「大丈夫よ」と笑ってみせたそうです。
【追記】菊池隆容疑者の姿が北海道に
9月24日、菊池隆容疑者が17日の午前11時頃に函館の新函館北斗駅の防犯カメラに映っていることがわかりました。
また、同日岩手県盛岡市から新函館北斗駅行きの新幹線に乗っているのも確認されています。
警察は捜査員を北海道に送りました。
新しい情報は追記していきます。
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