2018年の夏の甲子園でベスト4の実績を残した済美(さいび)高校野球部の中矢太(なかやふとし)監督(47)が退任したことがわかりました。愛媛県高校野球連盟に5月2日、監督交代の届け出があったからです。済美高校校長は中矢太氏の監督退任理由について「現段階ではお答えすることはできない」と話しています。
夏の県予選を控えた時期の中矢ふとし監督の交代で、理由を明かせないのはなぜでしょうか。
中矢太監督の退任はまた不祥事か
済美高校は共学になった2002年に野球部ができ、上甲正典監督の元、創部2年で春選抜に初出場初優勝。夏の甲子園も準優勝で一躍有名になりました。「やればできるは魔法の合言葉」が校歌の歌詞に入っている高校で聞き覚えがある人もいるでしょう。
上甲監督は2014年9月2日に病気で亡くなっていますが、この年の8月に済美高校は野球部内で酷い暴行があったことが発覚し、9月9日に「2014年8月9日から2015年8月8日まで、1年間の対外試合禁止処分」という大変重い処罰を受けました。この時の部長が中矢太監督です。
高校が言う「現段階でお答えできない」理由として「一身上の都合」「中矢太監督の病気療養」であれば隠す必要はありません。疑われるのは「更迭」や「警察沙汰」です。
中矢太監督が部長時の2014年の不祥事
2014年に発覚した不祥事の概要です。
中矢太監督の交代は5月4日には地元は知っていた
匿名掲示板にかかれてありました。
全て日付が5月4日です。全国ニュースで流れたのは7日の早朝でした。
日本学生野球協会によると毎月「不祥事による処分」はあります。しかしほとんどが”個人”に対してのものです。直近の2022年4月の告知です。
◆長野 部長(32) :体罰 2022年2月3日から1ヶ月の謹慎処分
◆広島 部長(28)と監督(40):報告遅れ 2022年3月19日から3ヶ月の謹慎処分
◆福岡 副部長(64):飲酒運転 2021年8月24日から1年間の謹慎処分、県教育委員会から2022年1 月21日につけて免職処分
「報告遅れ」が処分対象に入っています。不祥事の場合、隠すと処分が重くなるとも言えます。校長の「現段階ではお話することができない」というのは後日の発覚を考えてのことかもしれません。
中矢太監督を交代させる事態になるのには、警察の介入が疑われても仕方ありません。
済美高校現校長の永井康博氏は以前、野球部副部長を務めていました。野球部に対してはより一層思い入れはあるでしょう。
中矢太監督の経歴
中矢太監督のプロフィールです。
- 1974年生まれの47歳
- 現役時代のポジションは投手
- 明徳義塾高校→専修大(明徳義塾では松井秀喜氏の5連続四球を体験)
- 家族は妻と子供が二人(フェイスブックより確認)
厳しい指導だった上甲監督の下で長年サポートをしてきましたが、不祥事による1年の対外試合禁止処分を受けて監督になった折には
もちろん、全てを任せて見守っていては、間違った方向に進んでしまうこともあるため、全てを委ねることはしないが、余程のことがない限り、口を挟まないようにしている。
野球部創設2年での甲子園優勝で生徒も自分たちも 知らず知らずに甲子園が目標になってしまっていたのでしょう。中矢太監督は2016年7月末に済美高校の監督に就任した後、2017、2018年の夏の甲子園に出場をしています。
中矢太監督の退任理由は更迭か
地元では体制が変わっていたのが知られていて、発表した永井校長のコメントは歯切れが悪いです。中矢太監督は巨体で、お腹を見ればかなりのビールっ腹なのがわかります。例えば重篤な病気の為、個人情報として公にはできないという可能性もあります。
しかしそれならばまずは”代理監督”という表記になるのではないでしょうか。生徒が絡んでいるかどうかはわかりませんが、中矢太監督も関係する不祥事ではないかと思います。
情報が入りましたら追記します。
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