数ある悪役令嬢・転生ものの中でも異色で大人気の「悪役令嬢転生おじさん」【3話】のあらすじ(ネタバレ)と感想です。
悪役令嬢 転生おじさん【3話】これが攻略対象か!
この世界の役割としての責任を果たす事を、当面の目標にする事にしたグレイス(憲三郎)。
しかし悪役令嬢として具体的に何を成すのかがわかりません。
乙女ゲームというものを憲三郎はプレイしたことがなかったのです。しかし、(確か)本来の乙女ゲームとは攻略対象の男性とヒロインの恋を成就させる事が目的だったはずと考察します。
ここは生徒会室。
生徒会長ヴィルジール・ヴィエルジ 金髪碧眼のざ・王子様
保安部部長のオーギュスト・リオン 赤髪の行動派
生徒会副会長のリシャール・ヴェルソー ロン毛の青髪
生徒会書記 ピエール・ジェモー 黒髪の執事タイプ
そろいもそろった美形キラキラ集団にグレイス(憲三郎)は娘がやっていたゲーム「マジカル学園ラヴ&ビースト」のジャケット絵で彼らを見たことを思い出します。
となれば、悪役令嬢グレイスの役割は、アンナが好意を抱いた男性との恋を邪魔する事。
そう結論を見いだすも、さて恋の邪魔とはどうするものかと思いつかないグレイス(憲三郎)。
そんな中、生徒会長である王太子ヴィルジール・ヴィエルジは、アンナとグレイスに生徒会に入る事を進めてきました。
アンナは貴族の皆様の学園で生徒会に平民の私なんか入っていいのかとうろたえます。それはそうだけどと言葉を繋いだヴィルジールはグレイスに意見を求めました。
生徒会は生徒会長が指名するのがならわしのようです。
アンナは平民であっても成績トップで入学し、高い能力を評価されています。生徒会に入るのは当然であるとグレイスは答えました。
その言葉にえらく驚いたのが、保安隊長のオーギュスト・リオンです。
グレイスなら
平民が生徒会に入るなんて学園の伝統を汚す行いですわ
と断固拒否すると思っていたと、いつもと様子が違う彼女の雰囲気に驚いたのです。
部下の勤務評定のノリでつい喋ってしまった憲三郎(グレイス)は、やってしまった…と顔面蒼白。あわてて何とか悪役令嬢としての立場をととのえようと考えを巡らせます。
そして
(貴族社会のマナー
礼儀作法
憶えることが山
徹底的に教えて差し上げます。
覚悟はよろしくて?)
(よし これでいこう)
とイメージトレーニングをした上で、高圧的に啖呵をきろうと考えます。
ところがいざやってみると、優雅変換(エレガントチート)が発動してしまい
柔らかく優しい物言いに。
あまりの下手さ加減にグレイス(憲三郎)
はおちこむのでした。
逆に生徒会の面々はグレイスを見直し、賞賛の嵐。
生徒会室からの帰り道、なんだか夢みたいというアンナに現実だからしっかりしなさいと檄を飛ばすグレイス。
攻略対象はとりあえずこの4人か…と思いながら
細マッチョ イケメン・・・
無口なロン毛イケメン・・・
黒髪マジメイケメン・・・
ヴィルジール王子以外の名前が出てこないグレイス(憲三郎)でした。
初めての魔法の実技
いよいよ魔法の授業が始まりました。
講師はハーフエルフのガーネット先生です。
マジックワンド(魔法杖)で魔法陣をダウンロード。その中に古代魔術文字で命令を書き込みます。
書き込む「文字」は
“以前使われていたけれど、今は使われておらず、周りの人が読めないもの”
が最適で「文字」には言霊がやどっていないといけないそうだ。
したがって、言霊は使われた歴史で宿るものなので、自分が作った文字ではいけないのだと。
アンナがダウンロードした魔法陣は、流石の魔力で輝きが違います。それを見ていた他の生徒が自分だってとゴーレムを呼び出し、魔力が尽きて倒れてしまいました。
アンナの強い魔力に引かれるようにこちらに来るゴーレム。魔法陣は魔力を使い切らないと消えないとわかったグレイスは
とっさにアンナの魔法陣を借り 文字を書き込みます。
「停」「止」
憲三郎しかしらない日本語。長い年月使われてきた歴史のある日本語。
ゴーレムは見事に止まり、事なきを得たのでした。
悪役令嬢 転生おじさん【3話】感想
憲三郎が”いい親父”なので優雅変換でことごとくソフトな物言いに変わり、優しくなっていくグレイスが魅力的です。カタカナの人物名って覚えにくいのはよくわかります。
ヴィルジールは覚えやすいのではなく、グレイスの婚約者なので幼少から接点が多かったからだと確信しています。
魔法の実技は転生した時に、確か憲三郎がちょっと楽しみにしていたなと思い出しました。日本語で命令が通る様に、これは・・すごいっと設定に拍手。
アンナは今の所グレイスに一番惚れているようにみえますが、この先攻略対象者に変わっていくのか、グレイスの活躍が楽しみです。
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