数ある悪役令嬢・転生ものの中でも異色で大人気の「悪役令嬢転生おじさん」【11話】のあらすじ(ネタバレ)と感想です。
悪役令嬢 転生おじさん【11話】図書館と従者
魔法模倣演習に参加する事となり、オリオンの情報を集める為に魔法学園図書館へと訪れたグレイスとアンナ。
未だにオリオンの正体は解からず、また召喚の時に聞こえた声の主。
(聞いたことあるようなないような…)
・・が誰なのかも解らず、何か情報があればと、図書館へと訪れたのでした。
彼女の来訪にある男性が慌てた様子で、姿を現しました。
彼を見てもとっさに名前を思い出せない憲三郎・・・
しかしアンナが先に挨拶してくれたおかげで、この男性がピエールだとわかりました。
ピエール・ジェモーは、生徒会長のヴィルジール・ヴィエルジ王子の従者であり、優秀ではあるけれど、真面目過ぎて融通がきかないところがあります。
常々、ヴィルジール王子からも息が詰まると邪険にされてしまう不遇な人物でした。
・・・と憲三郎は思い出します。
そして今も、ヴィルジール王子が姿を消してしまったと、図書館中を探していたのです。
以前のグレイスは、ヴィルジール王子が姿を消すのはピエールの性格のせいだと落ち度を叱責したことがありました。
そんな彼を不憫に思った憲三郎は、彼にアドバイスを送ります。
王子が離れている間は、ピエールは解放されている時間なのだと。
人は常に緊張し続ける事が出来る生き物ではないと言い、仕事を効率的にするには、どこかで息抜きをする事を覚えた方が良いと伝えます。
かつて憲三郎は
地方出張の息抜きにガチャガチャを、
外回りの待ち時間にパチスロを、
有休をとってゲームの発売日に行列しにいったこと
を思い出しながら、息抜きのコツを教えるグレイス。
その言葉にピエールは、
なんと寛容な人なのだ…とグレイスに感嘆の敬意を抱きます。
そしてより一層に忠義を尽くすと誓うピエールでした。相も変わらずに堅苦しいです。
グレイスは図書館の2階から人影がこちらの様子をみているのに気づきました。
場を和らげるために、ピエールに従魔を出して欲しいと告げるグレイス。
ピエールは従魔である水属性のガーゴイル・ポルックスを出し、アンナは水属性である事を知り、王子の従魔と相性がいい事を見抜きます。
昨年の魔法模倣演習に参加した際に、サポート役として活躍したピエール。
今年はグレイスも出場すると知り、王子と共に強敵と戦うのだと、彼女をサポートする意思を伝えるピエール。
グレイスはいずれ殿下の奥方になる人。であれば自分にとっても主人と同じことと伝えますが、殿下の結婚相手が私と決まったわけではないとアンナをちら見しながら言うグレイス。
それはどういう意味だい?
聞き耳を立てていたヴィルジール王子は、思わず2階から舞い降りて姿を現しました。
その場であっさりピエールに捕まってしまった王子に、アンナは何処に隠れていたかと訊ねます。王子は風魔法で空気の通り道を作って、2階で会話を聞いていたのです。
かなりの高等魔法です。
でもピエールは行儀の言い魔法ではありませんといさめます。
アンナは風魔法の別の使い方を知って感心していました。それを見ていたグレイスは、ちょうど良い展開と、王子に教わりなさいと、二人の親密度を挙げようと画策します。
しかし、アンナはあまり乗り気ではありません。
ここは悪役令嬢らしく推してみるかと、アンナに視線を合わせます。そして
この修練はあなたの為ではありません。
魔法模倣演習で私をサポートする為に、相応しい魔法を身につけるためです。
とアンナに告げたのでした。
アンナはグレイスの言葉に目をキラキラ輝かせます。
(私がグレイス様のサポートを!)やる気MAXのアンナ。
そういうことなら協力は惜しまないよと苦笑いなヴィルジール王子。
ピエールはやりとりを見ていて、自分の為にと思わせながらも、他人の成長を促す事を考えているグレイスに感嘆していました。
どうもまた株を挙げてしまったグレイス。
思わぬ方向に話は進みそうです・・・
悪役令嬢 転生おじさん【11話】感想
優秀で頼りにしつつも、融通の利かない従者ピエールに時々雲隠れをしたくなるヴィルジール王子がオチャメです。
幼いころからの許嫁に過ぎないとグレイスを見ていたはずが、グレイスの人格に惹かれ始めているのがよくわかります。
グレイスの「結婚相手は私と決まったわけではない」の一言に、思わず姿を(逃げたかったピエールがそこにいるにも関わらず)表してしまうあたり、フラグ立ちまくりですね。
憲三郎が有給休暇を取ってゲームの発売日に並んだのは「ドラ〇ンクエスト3」なのはお約束です♪
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