スポンサーリンク

悪役令嬢 転生おじさん【17話】公爵家で働こう「グレイスの女官目指して?」

スポンサーリンク

tensei

数ある悪役令嬢・転生ものの中でも異色で大人気の「悪役令嬢転生おじさん」【17話】のあらすじ(ネタバレ)と感想です。

<<<「悪役令嬢 転生おじさん」【16話】あらすじはこちら

悪役令嬢 転生おじさん【1話から最新話まとめ】

tensei

スポンサーリンク

悪役令嬢 転生おじさん【17話】公爵家で働こう

果ての無い暗い世界を一人あてもなく憲三郎は歩いていました・・・

いつものグレイスの姿ではなく、元の世界にいた憲三郎の姿に戸惑いながらも、何で自分がこんなところにいるんだろうと、悩んでいると・・・自分を呼ぶ声が聞こえます。

 

光の塊が語り掛け、お父さんと呼んできます。

(聞き覚えがあるような声だが…)

 

その光はオリオンでした。自分の事をお父さんと呼ぶオリオンに案内されるまま、憲三郎は着いていきます。

 

オリオンにお父さんと呼ばれ、奇妙な気持ちになりましたが、まぁ父親の様なものだし、でもいつ喋れる様になったのか?と質問する中、カゴに閉じ込められた誰かを見つけます。

 

カゴの中にいたのは・・・グレイスでした。

 

何で彼女がここにと、頭を悩ませてしまう憲三郎。

 

とりあえず話しかけようとするも、何をどう話しかければいいのかと悩みます。

考えてみれば、自分とグレイスは何者なのか、何故に自分はグレイスの中にいるのかと、訊ねたい事がたくさんありました。

 

彼女と話す為に、その檻から出てきて欲しいと頼もうと、カゴを掴んだ瞬間・・・そこで目が覚めてしまいます。

 

グレイスとして目覚めた憲三郎は、アンナの手を掴み、目覚めたのです。

 

ジョゼットにおはようございますと挨拶をされ、おはようと返すグレイス。

 

悪い夢でも見ていたのかと心配されるも、自分がどんな夢を見ていたのかと想い出せないグレイスは、掴んでいたアンナを見やると、なんと彼女はメイド服を着ていました・・・

 

アンナは夏休みを利用し、グレイスの家でメイドとしてお仕事を教えてもらっていたのです。

 

そんな二人の夏休みをテレビ画面越しから見ていた日菜子は、先程のグレイスの夢は何だったのかと、首を傾げていました。

 

今のは夢のシーンだったと、今まで見た事がないイベントの始まりに困惑していた日菜子。

 

しかもカゴに閉じ込められていたのは、間違いなくグレイスで、これは全く自分の知らない、別のルートに進んでいるのだと、

ゲームの作られたシナリオではなく、その世界独自の物語が始まっているのだと、日菜子は察します。

 

本来ならばアンナは、夏休みを学園の寮で過ごすか、それとも実家に帰るかの、どちらしか選べれない筈でした。

 

それなのに今のアンナはグレイスの実家に泊まりに来ており、本来のゲームの中に無かったイベントが発動していました。

彼女の指導の下でアンナは、淑女としてのマナーや、基礎教養の全てをほんの数日でマスターしてしまったのです。

 

ヒロイン補正とはいえ、ハイスペックなアンナのやる気は天井知らずで、ついにはグレイスのメイドとして学びたいと言い出し、今こうしてジョゼットの後輩メイドとして勤めていたのでした。

早速にベットメイクを習うアンナは、ジョゼットがベッドにぱふっと身体を預ける姿に驚きます。

これは遊んでいるのではなく、メイド長のオリーブの教えでした。

常にメイドは主人の目線で動かなければいけないと、グレイスが寝るベットから見える天井に異常はないか、ベットの弾力に問題はないかと、身をもって調べているのです。

 

そんなジョゼットの教えに感心し、アンナもグレイスのベットに身を預けてみました。

 

グレイスの匂いが染み込んだベットに、まるでグレイスに包まれているよう~♪と、トリップしてしまうアンナ。

しかし直ぐにジョゼットに呼び戻され、慌ててシーツ交換を始めるアンナを見て、日菜子は大丈夫かと心配します。

 

アンナのメイド体験は次へと進み、メイド長であるオリーブから直々に教えてもらう事になります。

 

グレイスの屋敷は現在、父のレオポルドのみしかおらず、母のジャクリーヌは別荘で静養中。兄のアドリアンは海外へ留学中で不在です。

祖父母は別宅で隠居していますが、使用人は300人と大所帯な屋敷でした。

 

牧場もあり、ブドウ畑にワイン工場もあると、広大な屋敷の規模に驚くアンナ。

 

それらを体験し、まるで一つの街、いや国みたいと、アンナは貴族の社会を知る事となります。

 

その様子をテレビ画面越しから見ていた日菜子は、これはおかしいと思いました。

 

本来なら、こんな細かな設定はされておらず、今までゲームの中でも表現されていない設定に驚き、ここがゲームの世界に似た、別の異世界なのではと考察し始めます。

そもそも敵役である”悪役令嬢”の家の設定を、ここまで細かに詰める必要はありません。

 

アンナの一日も終わりに差し掛かる頃、メイド服を着たグレイスがアンナを出迎えます。

 

メイド服姿のグレイスに驚くアンナですが、これはグレイスからのある意味でのメッセージ

だったのです。

 

グレイスがアンナのメイドになるかもしれない、と。

 

グレイスは、ゲームの展開を遠回しに伝えたつもりでしたが、アンナはグレイスはどんな服を着ても似合うと感動していました。

 

自分が言った事の意味がアンナに伝わっていない事に、気づいていないグレイス。

アンナに今日の出来事の感想を訊ねます。

 

300人も働いている屋敷は贅沢ではないのかと、そう思わなかったかと訊ねるグレイス。

 

しかしアンナは、この屋敷は一つの国として機能しているのではと感じていました。

 

ジョゼットはここでメイド見習いとして働き、読み書きと計算を覚えながら、メイドとしての給金を貰い、生活をしている事。

 

ここは働く場でもあり、また学ぶ場でもあると、両方の側面を持つ重要な場所である事を学んだのです。

 

時折にお屋敷で開かれるパーティーは遊びではなく、社交という政治の一環であり、それは立派な仕事もでありました。

そして本人の権威を示す重要な事なのだと知り、その中で多くの人が活かされている事をアンナは知ったのです。

それを聞いたグレイスは、アンナの学び取った事を素直に讃えます。

 

いつかこちら(貴族)側に来たときに、多くの人を幸せにすることが出来る人物もとい王族になれると、そう告げるグレイスの言葉に、アンナはグレイスの傍で働ける人物もとい女官になれると誓います。

グレイス→アンナ(アンナは王族になれる)

アンナ→グレイス(自分はグレイスの女官になれる)

二人の言葉がいまいち伝わっていないと、昭和な夕日の演出を見ながら、やはりここは乙女ゲームの世界ではないのではと、日菜子は改めて思うのでした・・・

スポンサーリンク

悪役令嬢 転生おじさん【17話】感想

悪役令嬢のバックボーンが細かく設定されているはずがない・・と「魔法学園ラブ&ビースト」をやりこんでいる日菜子が気づく。

最近お母さんの姿がないのは夜中にプレイしているのかな。と思いつつ、今回一番気になったのは冒頭の籠の中のグレイスとおじさん姿の憲三郎の邂逅。

ただ籠の中のグレイスと会話をしたわけではなく、籠に手をかけた途端にグレイス姿の自室に戻ってしまったので、何を意味するのかは分からずじまい。

謎を少しずつちりばめながらゲームの中の物語は進んでいきます。ワクワクです。

 

悪役令嬢 転生おじさん【18話】あらすじはこちら>>>

悪役令嬢 転生おじさん【1話から最新話まとめ】

コメント