数ある悪役令嬢・転生ものの中でも異色で大人気の「悪役令嬢転生おじさん」【18話】のあらすじ(ネタバレ)と感想です。
悪役令嬢 転生おじさん【19話】学園ラビリンス(中編)
とりあえず「試練の迷宮」のステージを一つクリアしたグレイスとアンナは、扉を潜り次の試練へと挑みます。
場所は先ほどとは打って変わって地下室になってました。何やら物寂しい雰囲気が漂っています。
次の部屋へと歩き始めた瞬間、ヴィルジール王子が再び魔法具の中に吸い込まれてしまいます。
そしてパズルは再び動き出し、色もバラバラに戻ってしまいました。
どうやらこれは一つの試練をクリアしたらリセットされ、パズルに再び封印されてしまう仕掛けだと見抜いたグレイスは、誰かを呼ぶには色を合わせて呼び出すしかないと察します。
しかしグレイスの中の憲三郎は、キューブパズルを全面揃えた事はなかったのです。せいぜい頑張っても2面が限界・・・もっと練習をしておけばよかったと後悔しました。
とりあえず今は誰かの手助けが必要と、グレイスはまたもパズルを手にして色を揃えていきます。
一面を揃い終えると、そこに現れたのはランベールでした。
箱の中から状況を見ていたランベールは、頭脳戦は任せて欲しいと自信ありげに言います。
頼りになると安心するグレイスとアンナ。
ゴゴゴゴゴ・・・・
突然床に唐突に穴が開き現れた問いかけには、朝は四本、昼は二本、夜は三本、その姿を石の上に表せと記されていました。
グレイス(の中の憲三郎は)その謎かけの意味はすぐに解ったのですが、石とはどういう意味なのかと、頭を悩ませます。
ランベールとアンナは、そんな生き物がいるのか?とその問いかけに疑問符を浮かべるばかり。
朝昼夜で足の数が変わるモンスターなのかと、訝っている二人を見てグレイスの中の憲三郎は文化の違いと、頭を抱えます。
ここで答えを言ってしまえば、先程の二の舞となると、グレイスはアンナとランベールが答えを導き出せるようにと、遠回しなヒントを出すことにしました。
朝、昼、夜は例えであって、何かを象徴しているのではと、大きなヒントを何気に伝えるグレイスの言葉を聞き、ランベールは朝は一日の始まりだと見抜きました。
日の出に早起き1日の始まり・・と、言葉を呟き、その言葉にアンナは、朝が始まりで夜が終わりなら、これは一生を一日と例えているのではと気が付き、答えは人間と導き出します。
ランベールは穴の近くに石が無造作に置いてあるのを見つけ、石を削って穴を埋めればいいのではと察し、従魔のスフィンクスを呼び出し、ズベン・エル・ゲヌビを使役します。
土魔法で石を削り、穴を埋める大きさに調整し、それをはめ込むランベール。
するとそこには台座が出来あがり、朝と昼と夜を象徴する姿勢を取る事が出来る様になります。
しかしグレイスに朝の象徴である赤ん坊の四つん這いにさせるのは出来ないと、自分から四つん這いになろうとするアンナ。
しかしアンナにそんな事はさせないと、ランベールが身を挺してさっと四つん這いになります。
アンナはランベールから預かった石の杖を持ち、夜を象徴する年寄りの姿勢を取り、グレイスは昼の二本脚の姿勢を取り、無事に答えは達成されます。
答えは人間となり、扉が開きます。
身を挺したランベールの活躍に賛辞を贈るグレイス。
謎ときには活躍できませんでしたが、彼の行動力は貴族の振る舞いであったと褒めたのでした。
そして次の試練が始まろうとしていました。
そんな光景をテレビ画面で見ていたのは日菜子です。
このイベントはやはり本来のゲームに無かった。そしてこのキューブパズルは、ボーナス画面で出て来るパズルゲームではないかと見抜きます。
本来は攻略対象の属性に当たる色を出せば、好感度が上がる仕様となっているキューブパズル。
しかし誰も面倒で真面目に攻略した事がなく、このパズルが得意な日菜子もゲーム画面でパズルを揃える攻略は難しいと頭を抱えます。
このままではまたアンナの好感度をグレイスが独り占めにしてしまうと、日菜子はなんとかしてこのキューブパズルを早く攻略しなければと焦るのでした。
次の試練は見慣れない遺跡でした。呼び出してきたのはピエールでした。
彼が現れた瞬間、遺跡が動き、円環の金属が設けられた大きな台座と火を灯す尖塔が姿を現します。
謎かけには「日の沈む前に凍てつく水で明かりを灯せ」と書いており、グレイスは凍てつく水は氷と察し、この謎かけの答えを見出します。
つまりは円環の金属に氷を張らせ、陽の光を通し、尖塔の先を灯せばいいのだと見抜くグレイス。
しかしやはり、ここで答えは言わずアンナとピエールを見守っていると、聡明なピエールは瞬く間に、グレイスと同じ答えを導き出します。
幸いピエールの得意な魔法は水魔法だったので、氷のレンズを作ってもらおうとしますが、ななんとピエールは高所恐怖症でした。台座に昇る事が出来ません!
しかたなくグレイスが代わりにオリオンを使って氷を創り出し、台座に火を灯し、無事に謎かけをクリアします。
肝心な時に活躍できずに申し訳ないと言い、再びキューブパズルに封印されてしまうピエール。
アンナは謎かけを解いてくれたのだから気にしなくとも言いと気を使ってくれます。
優しい子だと親目線で感心しながら、グレイスとアンナは次のステージへと向かったのでした。
そこは広い田園風景でした。
そしてパズルを完成させてみたら、二面の色が偶然に揃っていました。
出てきたのは、オーギュストとリシャールの二人でした。
偶然に二面を揃えた事を流石と褒めるアンナに気まずく照れるグレイス。
次の謎かけは任せろと自信ありげに言うオーギュスト。
そんな彼らの前に現れたのは、小さな小人のリュカでした。
小人のリュカが小さな家へと入り込むと、謎かけが現れます。
その謎かけには「小屋の中にいる旅人。その旅人のマントを寒風ではなく陽射しで脱がせ」と記されていました。
リュカを旅人役にした謎かけは、童話のお話に似ているとアンナが見抜きました。
北風と太陽がどちらが旅人のマントを脱がせるかを競い、北風の吹く風に旅人はマントを強く羽織り込んでしまい、逆に太陽の熱で旅人はマントを脱いだと、その通りにすれば謎かけは解決できると察します。
この世界にも「北風と太陽」があるのだと、どこか安心するグレイス。
とりあえずはリュカを家から出さなければと、事は始まりません。
家から出すにはどうすればいいのかと頭を悩ませる四人の前にドラムが現れます。
リシャールはドラムを見て、ある地方の歌を想い出します。
旅人を歌で家から誘い出すと、その方法を試してみようと、ドラムを叩き、歌を歌うリシャール。
ホ・ゲーーーーーーー♪
一端ドアを開けたリュカでしたが、歌は下手ですぐに家に引きこもってしまいました。
リシャールは武人の部門の生まれだった故に、歌った事が無かったのです。
この世界にカラオケなどがなく、歌を学ぶ機会がないと知り、グレイスが代わりに歌う事となります。
どんな歌を歌うのかと、気になるアンナ。
そしてグレイスがドラムを慣れたように叩きます。
かつて憲三郎は太鼓ゲームを嗜み、そして歌はオタク友達と嗜み、評価の良い曲を歌います。
その歌は名曲である銀河を走る鉄道の汽車999の映画版の歌でした。
そして思惑通りに見事にリュカは家から飛び出し、今だとばかり風魔法でリュカのマントを吹き飛ばそうとし、火魔法でリュカのマントを脱がし、無事に童話の再現に成功したグレイス達。
オーギュストはいつになったら、この試練は終わるのかと不安を抱きますが、アンナは
グレイス様がいれば大丈夫
と、彼女に信頼を寄せており、またもやと好感度を挙げてしまいます。
予想通りの展開に頭を悩ます日菜子・・・アンナの好感度はどうなってしまうのでしょうか?
悪役令嬢 転生おじさん【19話】感想
学園ラビリンスをちまちま一人ずつやるのかなと思っていたら、一気に4人+リュカという流れに。ランベールとピエールがなかなか素敵な役回りでした。
魔法学園ラブ&ビーストをやり込んでいた日菜子もこのボーナス画面は初出だったようです。ゲーム内ではない別の世界の話になっている?と推測があったけれど、これは元々のゲームにあったことだったというのに少しホっとしたり。
しかしなぞなぞのベタさ加減が憲三郎世代には苦笑です。
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