7月8日11時半頃、遊説先の奈良・大和西大寺駅北口で、安倍晋三元首相が撃たれました。犯人は奈良市在住の山上徹也(やまがみてつや)41歳です。
山上徹也の父の会社は吉崎建設「ヒラから出世した努力家」【新潮】
【追記】山上徹也容疑者が犯行前に出した手紙全文
7月17日、山上徹也容疑者が岡山での犯行を断念した後に、山陰地方の人物に手紙を出していたことが分かりました。
【追記】手紙を送られた人物は松江市のルポライター米本和広氏とわかりました。米本和弘氏は「カルトの子」を始め、宗教問題を調査、執筆しています。
〇〇殿
ご無沙汰しております。
「まだ足りない」として貴殿のブログに書き込んでどれくらいたつでしょうか。
私は「喉から手が出る程重が欲しい」と書きましたが
あの時からこれまで、銃の入手に費やして参りました。
その様はまるで生活の全てを偽救世主のために投げ打つ統一教会員、
方向は真逆でも、よく似たものでもありました。
私と統一教会の因縁は約30年前に遡ります。
母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…
この経過とともに私の10代は過ぎ去りました。
その間の経験は私の一生を歪ませ続けたと言って過言ではありません。
個人が自分の人格と人生を形作っていくその過程、
私にとってそれは、
親が子を、家族を、何とも思わない故に吐ける嘘、
止める術のない核心に満ちた悪行、
故に終わる事のない衝突、その先にある破壊。
世界中の金と女は本来全て自分のものだと疑わず、
その現実化に手段も結果も問わない自称現人神。
私はそのような人間、それを現実に神と崇める集団、それが存在する社会、
それらを「人類の恥」と書きましたが、今もそれは変わりません。
苦々しくは思っていましたが、安倍は本来の敵ではないのです。
あくまで現実世界で最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません。
文一族を皆殺しにしたくとも、私にはそれが不可能な事は分かっています。
分裂には一挙に叩くのが難しいという側面もあるのです。
現実に可能な範囲として韓鶴子本人、
無理なら少なくとも文の血族の一人には死んでもらうつもりでしたが
鶴子やその娘が死ねば3男と7男が喜ぶのか
或いは統一教会が再び結集するのか、
どちらにしても私の目的には沿わないのです。
安倍の死がもたらす政治的意味、結果、
もはやそれを考える余裕は私にはありません。
手紙の送付先は、旧統一教会の活動を批判するブログ運営者宛てです。山上徹也容疑者は「ブログの読者」と名乗っていました。
生活費が枯渇する中、7月にやるしかないと犯行を決意したという山上徹也容疑者。この手紙は安倍元首相は本来の敵ではないと明言しています。
政治家が広告塔になっていたと考えていたことがわかります。
【追記】山上徹也容疑者が書いたものと確定
7月19日、山上徹也容疑者の家宅捜索で押収したパソコンの中に、手紙と同様のファイルが残っていたことが分かりました。
山上徹也容疑者の犯行予告「2チャンネル」
読売新聞社 「山上徹也容疑者取り押さえの瞬間」
山上徹也容疑者の犯行予告ではないかと見られているのが、匿名掲示板2チャンネルの
NHK内部告白者 立花孝志ひとり放送局(株)Part613です。このスレッドは
※決して立花氏本人のスレッドではありません。
ここに
そのことが、特定の党にとって大きな追い風となる
追い風は弱まることなく投開票日に突入するるるるそんなような夢をみた
後ろにいんじゃん#安倍晋三 pic.twitter.com/2GPmUJKxJj
— 村形怜也 (@Qh3D66Y8DoNocTY) July 8, 2022


山上徹也容疑者は逃げなかった
犯行後すぐ取り押さえられたやまがみ徹也容疑者ですが、本気で逃げようとした風には見えません。脱力していたようだったという話もあります。
計画をやりきったとでも感じていたのかもしれません。
山上徹也容疑者は元海上自衛隊員
【追記】山上徹也容疑者は正式自衛官ではなかった
使われた散弾銃が自作らしかったことについて

【追記】山上徹也容疑者が動機を供述
「殺そうと思って狙った」「とにかく殺すしかないと思った」
と警察に話していることが分かりました。殺人未遂容疑を認めているということです。また
「安倍氏の政治信条に対する恨みはなかった」「安倍元総理の態度に不満を持っていた」
とも話しています。
山上徹也容疑者は「最初は爆弾で殺そうと思っていたが、爆弾では殺せないことが分かったので銃を作った。今年春頃には完成していた。」
これについて山上てつや容疑者が住むマンションの隣室の住人は
【追記】山上徹也容疑者の語る「宗教団体の幹部」の意味
「特定の宗教団体と安倍元総理が近いと思っていた」「宗教団体に恨みがあった」「宗教団体の幹部を狙った」という話もしています。
“宗教団体の幹部”が当初動機として出てきた時は、「精神喪失状態」で罪を軽くしようという計略だと追われていました。
しかし文春によると、宗教団体に入信した母親が金銭トラブルを起こし、山上徹也容疑者もまた、母親の入った団体とは分派になる宗教団体に入っていたことが分かりました。
母の入っていた宗教団体を恨んでいた。
山下徹也容疑者は、母の入った宗教団体に家庭内をメチャクチャにされたと話しています。その宗教団体を日本に広げたのが安倍元首相だと供述しています。
むしろ安倍元首相を狙った動機の本丸と言えるかもしれません。
【追記】山上徹也容疑者の自宅は「奈良市大宮町3丁目」
事件現場で警察官が山上てつや容疑者の自動車免許を拾得していました。
奈良市大宮町3丁目・・・・・・と読むことができます。警察が現在、家宅捜索の準備をしていますがマンションのようです。
家宅捜索の令状がでているかはわかっていません。通常の捜索よりも厳重な装備で入る準備をしているのがわかります。爆発物などの警戒でしょう。
【追記】
山上徹也容疑者の自宅マンションから爆発物が発見されました。付近の住民に避難が呼びかけられています。
2つ爆弾処理班が外に出した後、避難が一瞬解除されましたが、3つ目が見つかったということで、まだ避難が続いています。
【追記】山上徹也容疑者は3発目を撃っていた
演説を現場で聞いていた女性が証言しました。新潮によると、女性は安倍晋三元首相が倒れた銃弾を1回目として聞いていました。
そのあと、山上徹也容疑者が空砲を空に向けて撃ったというのです。
誰かに知らせるためのものだったのか、自分の計画の成功を誇示するものだったのかはわかりませんが、前者であれば共犯者がいることになります。
【追記】山上徹也容疑者は精神科通院歴があった
警察は山上徹也容疑者を奈良地検が刑事責任能力の有無を調べるため、精神鑑定を実施する方針を固めたと発表しました。
文春によると山上徹也容疑者は海上自衛隊にいた2005年にベンジンとアルコールを大量に飲んで、自殺を図っています。
この時は山上徹也容疑者自ら119番通報したため未遂で終わりました。
山上徹也容疑者は郡山高校で応援部と文芸部を掛け持ちしていた頃、ひきこもりになっていたことがありました。
高校3年の時見かねた母親が、精神科に連れて行ったといいます。受診歴が2つの病院に残っています。
山上徹也容疑者を心配したこともあったようです。
【追記】山上徹也容疑者は負債を抱えていた
山上徹也容疑者は犯行当時、通帳に20数万の残高がありましたが、負債を60万円抱えていたことが分かりました。月々返済していたあともありました。
山上徹也容疑者は2月に体調不良を訴え始め、有休消化後の5月に工場を退職しています。
6月28日にも安倍元首相は大和西大寺駅で演説をしていましたが、そこに山上徹也容疑者がいたという形跡はのこっていません。
山上徹也容疑者は7月7日の岡山での演説から行動を起こし始めたと話していることから、7月に入り自らの生活費の枯渇も犯行動機に加味されたようです。
山上徹也の父の会社は吉崎建設「ヒラから出世した努力家」【新潮】
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