水彩をしているとよく聞くのが「水張り」です。
水張りとは木製パネルや画板に濡らした水彩紙を
固定させることです。
紙に一度水を吸わせることで色が綺麗にのるので
ある程度の大きさのある用紙(SMやF2サイズ)なら
水張りはした方が塗りやすいです。
本や動画でもやり方は色々出ていますが、実際やってみて簡単だった方法が
ホチキッス留めです。
ここでは木製パネルに水彩紙をホチキッス留めする方法と
外し方をお伝えします。
簡単水張り方法はホッチキス留め
木製パネルに留めるのならホッチキス留めが楽です。
簡単水張り方法
- 水彩紙の裏からスポンジやはけで水をまんべんなく塗る
- 表に返して木製パネルに水彩紙を置く
- 上下左右の順に真ん中をホッチキスで留める
- 次に四隅をホッチキスで留める
- 完全に乾いてから塗り始める
詳しく説明します。
水彩紙の裏からスポンジやはけで水をまんべんなく塗る
スポンジは4個100円程度のものでOKです。ソフト面を使いましょう。
はけの場合は横幅が4~5㎝あると塗りやすいです。
どちらも100均に売ってます。
専用にしておくといいですね。

スポンジの方が表への水の沁みは速い気がします。
そのまま10分ほど放置しましょう。
表に返して木パネルに水彩紙を置く
この時大事なのは
木製パネルに対して曲がらないように置くことです。
絵を描く時に歪んでいると描きにくいですしね。
私は木製パネルの方に線を引いて合わせています。
カッターマットのように沢山引かなくても
使う水彩紙のサイズはおのずと限られてくるので
アタリ的に引いておくだけでも便利ですよ。
上下左右の順に真ん中をホッチキスで止める
紙を放射線状に引っ張りながら固定します。幅の短い天地左右の真ん中をまず留めます。
短い辺の上と下から・・とか 色々方法はあるのですが
不器用な私には”真ん中から留め”が合ってました。
針のついている方を紙に対して垂直に当て「ゴ…ゴツン」という感じです。
この最初の「ゴ…」が大事で
一気に「ゴツン」と留めようとすると針が曲がって上手くいきません。

濡れている紙を引っ張りながらというのは あんばいが難しいですが
厚めの水彩紙(300g)なら破れることはありません。
次に四隅をホッチキスで止める
私は絵ギリギリの余白(5ミリ程度)にホッチキス留めすることが多いですが
出来上がり線に余裕があるときは 四隅は斜めに留めても問題はないです。
終わったらそのまま完全に乾くまで
平らなところに放置しましょう。
水張りした絵を描き終えてホチキッスを取るコツ
完全に乾いたのを確認して、木製パネルを裏返してホチキッスの芯を表に押し出してから取ります。
裏から見たホチキッスの芯
ホチキッスを広げて使っているので 裏は閉じていません。
そこで垂直にホチキッスの後ろ部分など固い所で押すと表の芯が浮くのです。
きちんと浮けば手でも取れます。
絶対にしてはいけないのは濡れたまま取ろうとすることです。
紙はふやけてるし、ホチキッスの芯のような硬いものを外すには
力がいるので紙を痛めます。

実は早く外したくて芯を取ろうとしたところ
周りの紙が破れてしまった経験が・・
完全に乾いてから外す作業をしましょう。
水張りを簡単にする方法まとめ
水張りはホチキッスを使うのが簡単です。
簡単水張り法
1.紙の裏から水を吸わせる
2.木製パネルにホチキッスを開いて使用、留める
3.ホチキッスを外すのは完全に乾いてから
自分は水をジャバジャバ使うのが好きなので
水張りはポストカードサイズでもやりたいタイプです。
絵柄、塗り方によっては水張りせずに
マスキングテープでの固定でもOKの場合もあります。